易のいろは
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「一票の格差」合憲判決を易で読む

訟は中道をもって吉——争い続けることへの易の警告

今回の出来事

2月の衆議院選挙で最大2.10倍となった「一票の格差」をめぐり、弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟で、大阪高裁は5月22日、合憲と判断・請求を棄却した。同様の訴訟は全国14の高裁などに起こされており、東京・福岡・高松など5裁判所ではすでに合憲判断が出ている。

この出来事から考える卦

第6卦

天水訟

てんすいしょう

ここからは、出来事と卦の象意を重ねた「易のいろは」の解釈です。未来の結果を予測するものではありません。

神龍易子と読み解く

易の案内役 神龍易子

このニュースから、わたしはこの卦を思い浮かべたの。「天水訟」——文字通り、訴訟の卦よ。

天水訟——原則と現実がぶつかる卦

天水訟。第6卦。上が乾(天・原則・剛)、下が坎(水・険・現実の困難)。

上には揺るぎない原則がある。一票の平等、という理念ね。下には現実の険しさがある。選挙区割り、人口分布、制度の慣性——すぐには動かせないものがある。この二つがぶつかっているのが「訟」よ。

「中なれば吉、終われば凶」

訟の彖辞はこう言うの——「訟は信あって塞がれ、懼れて中なれば吉、終われば凶」。

意味はこうよ。正しい信念があっても、現実に阻まれることがある。そういう時、中道を保てば吉、争いを最後まで押し通せば凶。

今回の合憲判断は、ある意味でこの「中」の選択よ。裁判所は「著しい不平等とは言えない」と判断した。完全な平等でもなく、明確な違憲でもない——2.10倍という数字を「中」と見なした。

訟の卦が言わないこと

でも易子先生が気になるのはね、訟の卦は「裁判の結果」より先のことを言っているということ。

天水訟の本質は、「なぜ争いが起きているか」を問うことにあるの。乾(原則)と坎(現実)の間にズレがある——それが争いの根本。判決が出ても、そのズレが消えるわけじゃない。

14の高裁で訴訟が続いている。これは「訟、終わらず」の状態よ。

易子先生のひとこと

一票の平等という理念は正しい。弁護士グループが訴え続けることも、その信念の表れ。

でも易は言うの——訟に勝つことより、なぜ訟が生まれたかを直すことが先だと。

格差が生まれる制度の構造そのものに手を入れなければ、天水訟の時代は続くわ。

神龍易子は「易のいろは」のオリジナル案内役です。

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