打球速度174.5キロ、飛距離116メートル——その数字を見た瞬間、わたしは「大壮ね」と思ったの。
雷天大壮——天に轟く雷の力
雷天大壮。第34卦。上が震(雷)、下が乾(天)。天の上に雷が轟く——これほど大きな力の形はないわ。
「大壮」とは、大いに壮んなること。6月を迎える前に19本塁打、年間57本ペース、リーグトップ独走。数字だけで見ても、これは紛れもなく大壮の時よ。マグワイア、アロンソ——歴史に名を刻んだ選手たちと肩を並べた。
大壮が問うのは「正しさ」
でも易が大壮で真っ先に言うのはね、力そのものじゃないの。
象辞はこう言う——「雷、天上に在り、大壮。君子以て礼に非ざれば履まず」。天に雷が轟く時、君子は礼に従わないことはしない——つまり、大きな力は、正しく使われてこそ大壮なのよ。
村上選手がすごいのは、力だけじゃない。ルーキーイヤーにも関わらず、打席での落ち着き、チームへの貢献、記録を意識しすぎない姿勢——大壮の力を「礼」をもって使っている。だから17発が18発になり、19発になっていくの。
亢龍にならないために
大壮の時に易が警戒するのが「行き過ぎ」よ。乾為天の上九、「亢龍悔あり」——飛びすぎた龍は後悔する。力が最高潮に達した時こそ、慎みが必要。
57本ペースというのは、シーズンを通して維持できるかどうかが問われる数字。これからが大壮の本番ね。
易子先生のひとこと
わたしね、日本人選手がメジャーで結果を出すたびに、易の「大壮」を思い出すの。
故郷を離れ、異国の地で、自分の力だけを頼りに戦う。それ自体がすでに大壮よ。記録は後からついてくる。村上選手の大壮は、まだ途中なんだから。
神龍易子と読み解く
易の案内役 神龍易子
打球速度174.5キロ、飛距離116メートル——その数字を見た瞬間、わたしは「大壮ね」と思ったの。
雷天大壮——天に轟く雷の力
雷天大壮。第34卦。上が震(雷)、下が乾(天)。天の上に雷が轟く——これほど大きな力の形はないわ。
「大壮」とは、大いに壮んなること。6月を迎える前に19本塁打、年間57本ペース、リーグトップ独走。数字だけで見ても、これは紛れもなく大壮の時よ。マグワイア、アロンソ——歴史に名を刻んだ選手たちと肩を並べた。
大壮が問うのは「正しさ」
でも易が大壮で真っ先に言うのはね、力そのものじゃないの。
象辞はこう言う——「雷、天上に在り、大壮。君子以て礼に非ざれば履まず」。天に雷が轟く時、君子は礼に従わないことはしない——つまり、大きな力は、正しく使われてこそ大壮なのよ。
村上選手がすごいのは、力だけじゃない。ルーキーイヤーにも関わらず、打席での落ち着き、チームへの貢献、記録を意識しすぎない姿勢——大壮の力を「礼」をもって使っている。だから17発が18発になり、19発になっていくの。
亢龍にならないために
大壮の時に易が警戒するのが「行き過ぎ」よ。乾為天の上九、「亢龍悔あり」——飛びすぎた龍は後悔する。力が最高潮に達した時こそ、慎みが必要。
57本ペースというのは、シーズンを通して維持できるかどうかが問われる数字。これからが大壮の本番ね。
わたしね、日本人選手がメジャーで結果を出すたびに、易の「大壮」を思い出すの。
故郷を離れ、異国の地で、自分の力だけを頼りに戦う。それ自体がすでに大壮よ。記録は後からついてくる。村上選手の大壮は、まだ途中なんだから。
神龍易子は「易のいろは」のオリジナル案内役です。