易のいろは
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台風6号・沖縄最接近を易で読む

水天需——雲が空を覆う時、易は「待て」と言う

今回の出来事

台風6号が発達しながら北上し、6月1日夜に沖縄本島に最接近。最大瞬間風速45メートル、トラックが横転するおそれのある暴風が予想される。その後3日にかけて西日本から東日本へ接近する見込みで、四国・近畿では24時間に300ミリの大雨の可能性も。暴風・高波・土砂災害・河川氾濫に厳重警戒が呼びかけられている。

この出来事から考える卦

第5卦

水天需

すいてんじゅ

ここからは、出来事と卦の象意を重ねた「易のいろは」の解釈です。未来の結果を予測するものではありません。

神龍易子と読み解く

易の案内役 神龍易子

台風が来る。沖縄が暴風域に入った。この状況をどの卦から考えるか——わたしは「待つ」という象意から「需」を選んだの。

水天需——雲が天に満ちる、待機の卦

水天需。第5卦。上が坎(水・雲・危険)、下が乾(天・力・明晰)。天の上に雲が覆いかぶさっている形よ。雨は今にも降り出しそう。でも、まだ降っていない。

「需」の字は「待つ・求める」という意味。雲が天に満ちている時、大地はただ雨を待っている。台風が沖縄に近づいている今、わたしたちもまた「需」の時にいるのよ。

「飲食宴楽」——家の中で、ただ待て

需の象辞にね、こんな言葉があるの——「雲天上に上る、需。君子以飲食宴楽」。

空に雲が満ちている時、君子は飲み食いして楽しく過ごす——これが需の正しい過ごし方よ。

台風が来た時にやるべきことは、無理に出かけることでも、不安で動き回ることでもない。備えを整えたら、安全な場所で飲み食いして、ただ待つ。「飲食宴楽」は怠惰じゃないの。嵐の中で正しい場所にいること、それ自体が行動よ。

需の本質——正しい時まで動かない

需の卦辞はこう言う——「需は孚あり。光亨。貞吉。大川を渉るに利し」。誠実さがあれば、大きな困難も乗り越えられる。ただし「貞吉」——正しくあることが条件よ。

最大瞬間風速45メートル。1日に1か月分の雨。これは「大川」よ。乗り越えられる——でも、正しく待てた人だけが渉れる。

易子先生のひとこと

毎年台風が来るたびに、わたしは思うの。自然の力というのは「坎(水)が天に満ちる」状態で、人間がどうこうできるものじゃない。

需の時に君子がすることは一つ——正しい場所で、正しく待つこと。

どうか皆さん、安全な場所にいてください。台風が過ぎれば、また晴れるの。それも易が知っていること。

神龍易子は「易のいろは」のオリジナル案内役です。

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