易のいろは

易の用語集

易経・易占いで使う24の用語を、読みの五十音順にまとめました。調べたい言葉を索引から選ぶと、その説明へ移動できます。

上卦は「外卦」、下卦は「内卦」の項目で説明しています。用語どうしのつながりを図で確認したい方は、易の構成をご覧ください。

あ行

陰(いん)

陰は、陽と対にして物事の性質を捉える概念です。静けさ・柔らかさ・受け入れる働きなどに対応づけられます。

易の線の記号では、中央が切れた陰爻で表します。陰を悪、陽を善という意味で使うものではありません。

陰爻(いんこう)

陰爻は、陰を表す、中央が切れた一本の線です。左右に分かれて見えますが、合わせて一つの爻として数えます。

爻辞では「六(りく)」を用いて表し、二番目の陰爻なら「六二」と記します。

易経(えききょう)

易経は、六十四卦と、それぞれに付された卦辞・爻辞、さらに十翼と呼ばれる解説文献を中心に構成される中国古典です。儒教の経典「五経」の一つで、占いと思想の両面から読まれてきました。

六十四卦・卦辞・爻辞にあたる「経」と、それを解説する「伝」を区別すると、書物の構成をつかみやすくなります。

詳しく読む:易とは・易の歴史

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か行

卦(か・け)

卦は、陰と陽を表す線「爻」を組み合わせた図形です。三本の組み合わせは8通りあり八卦、六本の組み合わせは64通りあり六十四卦と呼びます。

六十四卦のそれぞれには名前があり、卦全体についての言葉である卦辞が付されています。

詳しく読む:陰陽から六十四卦までの構成

外卦(がいか)/上卦(じょうか)

外卦は、六本の爻からなる卦のうち、上の三本でできた八卦です。上卦とも呼び、下から数えた四爻・五爻・上爻にあたります。

外の環境や相手側に重ねて解釈することがありますが、必ず未来や他者だけを表すという意味ではありません。

卦辞(かじ)

卦辞は、六十四卦のそれぞれに付された、卦全体についての言葉です。一本ごとの爻に付された爻辞と区別します。

乾の「元亨利貞(げんこうりてい)」などがその例です。伝統的には文王に帰されますが、著者が歴史的に確定しているわけではありません。

卦名(かめい)

卦名は、卦の名前です。「水雷屯(すいらいちゅん)」では、「水雷」が上卦の水と下卦の雷を示し、「屯」が卦の名にあたります。

上卦・下卦がともに乾の場合は「乾為天(けんいてん)」と呼びます。上下の自然象を添えた呼び方と、「屯」のような名前そのものを区別して見てみましょう。

詳しく調べる:六十四卦の名前と形

爻(こう)

爻は、易の卦を構成する一本一本の線です。つながった陽爻と、中央が切れた陰爻の二種類があります。

三本の爻で八卦の一つを、六本の爻で六十四卦の一つを表します。

爻位(こうい)

爻位は、六本の爻の中での位置です。下から初爻・二爻・三爻・四爻・五爻・上爻と数えます。

位置を立場や段階に重ねる伝統的な解釈がありますが、位置だけで吉凶が決まるわけではありません。五爻を君主の位置とする説明も、この解釈の一つです。

詳しく読む:六本の爻の位置と数え方

爻辞(こうじ)

爻辞は、六十四卦の各爻に付された言葉です。卦全体を述べる卦辞に対し、それぞれの位置に応じた状況や行動を述べます。

六十四卦には六本ずつ、合わせて384の爻があります。爻辞の見出しには、陽爻を示す「九(く)」、陰爻を示す「六(りく)」と位置が記されます。伝統的には爻辞を周公に帰しますが、著者が歴史的に確定しているわけではありません。

詳しく読む:当サイトの占い結果の見方

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さ行

三聖(さんせい)

易の三聖は、易の成立を語る伝承で、伏羲(ふっき)・文王(ぶんのう)・孔子(こうし)をまとめて呼ぶ言葉です。

伝統的には、伏羲に八卦、文王に六十四卦と卦辞、孔子に十翼を結びつけます。これは伝承上の説明で、現在の易経が三人の手だけで完成したという歴史的事実を示すものではありません。

詳しく読む:易の成立と歴史

十翼(じゅうよく)

十翼は、易経の卦や爻を解説する十篇の文献の総称です。「経」を助ける「翼」という意味の名前です。

彖伝(たんでん)・象伝(しょうでん)・繋辞伝(けいじでん)が上下二篇ずつ、文言伝(ぶんげんでん)・説卦伝(せっかでん)・序卦伝(じょかでん)・雑卦伝(ざっかでん)が一篇ずつで、合わせて十篇になります。

伝統的には孔子に帰されますが、現在の研究では、複数の人々によって形成された文献群と考えられています。

上経(じょうけい)

上経は、易経の六十四卦のうち、第1卦「乾為天」から第30卦「離為火」までの30卦です。第31卦から第64卦までの34卦をまとめた下経(げけい)と対になります。

上経を自然、下経を人間に重ねる伝統的な説明がありますが、上経にも人間の営みに関わる卦が含まれます。

詳しく調べる:上経の30卦・下経の34卦

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た行

対卦(たいか)

対卦は、対になる卦を指す言葉で、資料によって使い方が異なります。六本すべての陰陽を反転した「錯卦(さっか)」の別名として使われるほか、易経の配列で一組となる二つの卦を指す用法もあります。

卦を上下逆さまにする関係は「綜卦(そうか)」「覆卦(ふくか)」と呼びます。水雷屯を上下逆さまにすると山水蒙になります。陰陽を反転する操作と、上下を逆さまにする操作は区別してください。

用語の使い方は、参照している書籍や資料の定義を確認しましょう。

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な行

内卦(ないか)/下卦(かか)

内卦は、六本の爻からなる卦のうち、下の三本でできた八卦です。下卦とも呼び、初爻・二爻・三爻にあたります。

自分の内面や内側の状況に重ねて解釈することがありますが、必ず自分や現在だけを表すという意味ではありません。

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は行

八卦(はっけ)

八卦は、陰爻と陽爻を三本組み合わせた8通りの形の総称です。乾(天)・兌(沢)・離(火)・震(雷)・巽(風)・坎(水)・艮(山)・坤(地)の8つがあります。

八卦を上下に二つ重ねた64通りの形が六十四卦です。八卦には、自然の姿のほか、性質や方位などを対応づける見方があります。

詳しく読む:八卦の形と意味

文王(ぶんのう)

文王は、周王朝の成立の基礎を築いた人物で、易の伝承では六十四卦や卦辞を整えたとされます。

殷の紂王(ちゅうおう)に幽閉された間に易を整えたという話が伝えられています。ただし、現在の卦辞すべてを文王一人の作とすることは、歴史的に確定していません。

詳しく読む:易の歴史と伝承

変爻(へんこう)

変爻は、占いで、陰から陽、または陽から陰へ変化する爻として扱うものです。変化する爻の数や決め方は、占う方法によって異なります。

筮竹法やコイン法では、6として得られる老陰、9として得られる老陽が変爻にあたります。どの爻辞を重視するかは、変爻の数や採用する読み方によって異なります。

詳しく読む:占う方法と変爻の扱い

本卦(ほんか)

本卦は、占いで最初に得られた卦です。変爻の陰陽を入れ替えて得られる之卦と区別するために使う言葉です。

本卦の卦辞や爻辞を、立てた問いと照らし合わせて読みます。本卦が現実の状況や答えをそのまま確定するわけではありません。

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や行

之卦(ゆくか)

之卦は、本卦の変爻にあたる線の陰陽を入れ替えて得られる卦です。「変卦(へんか)」とも呼ばれます。

変化の方向を考える手がかりとして読みますが、確定した未来を示すものではありません。変爻が複数ある場合の読み方には違いがあり、一律に之卦の卦辞だけを読むとは限りません。

詳しく読む:変爻の数による読み方の違い

陽(よう)

陽は、陰と対にして物事の性質を捉える概念です。動き・強さ・外へ働きかける性質などに対応づけられます。

易の線の記号では、つながった陽爻で表します。陰と陽のどちらか一方だけを、常によいものとする考え方ではありません。

陽爻(ようこう)

陽爻は、陽を表す、つながった一本の線です。中央が切れた陰爻と区別します。

爻辞では「九(く)」を用いて表し、二番目の陽爻なら「九二」と記します。

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ら行

六爻(りくこう)

六爻は、六十四卦の一つを構成する六本の爻の総称です。下から初爻・二爻・三爻・四爻・五爻・上爻と数えます。

下の三本が下卦、上の三本が上卦です。一本ごとの位置を爻位と呼びます。

詳しく読む:六本の爻を図で見る

六十四卦(ろくじゅうしけ)

六十四卦は、陰爻と陽爻を六本組み合わせた64通りの卦の総称です。上に置く八卦8通りと、下に置く八卦8通りを組み合わせるので、8×8=64通りになります。

易経では第1卦「乾為天」から第64卦「火水未済」までの順に並び、それぞれに卦辞と各爻の爻辞が付されています。

詳しく調べる:六十四卦一覧

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