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後がない試合を1対0で制する――「沢水困」に学ぶ、苦境で自分を見失わないこと
沢水困——思いどおりにならないとき、次に果たす役割へ戻る
今回の出来事
2026年10月11日、ベルーナドームで行われたCSファーストステージ第2戦で、日本ハムが西武に1対0で勝利した。日本ハムは5回に1点を挙げ、4投手の継投で無失点。2失策を記録した。初戦の2対3の敗戦から対戦成績を1勝1敗とし、第2戦終了時点で決着は10月12日の第3戦へ持ち越された。
出典:2026年10月11日 CSファーストステージ 西武対日本ハム 第2戦 — 日本野球機構(NPB)
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出典:2026年10月10日 CSファーストステージ 西武対日本ハム 第1戦 — 日本野球機構(NPB)
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出典:2026年10月 試合日程・結果 — 日本野球機構(NPB)
公開日不明(随時更新の日程表。初回公開日は明示なし。)/確認日:
この出来事から考える卦
この卦を選んだ理由
初戦に敗れた日本ハムが、第2戦では2失策を記録しながら無失点で勝利した事実を、苦境での行動を考える手がかりにします。困難の中で大切な姿勢を守る沢水困の象意から、次に果たす役割へ戻ることを考えるため選びました。
易の視点から考えること
本コラムでは沢水困を、思うようにならないときに、次の行動と必要な支えを確かめる視点として捉えます。勝利を精神力だけに帰さず、失敗のあとも役割が残ることや、一人で抱え込まない姿勢を考えます。
ここからは、出来事と卦の象意を重ねた「易のいろは」の解釈です。未来の結果を予測するものではありません。

神龍易子と読み解く
易の案内役 神龍易子
1対0。この短いスコアを見て、わたしは「困」を思い浮かべたの。初戦を落とし、敗退の危機にあった日本ハムが、次の試合へ望みをつないだ。大きく突き放す勝ち方ではなかったところに、目を向けてみたいわ。
沢水困——思うように力を使えないとき
沢水困。第47卦、たくすいこんと読むのよ。上が兌(沢)、下が坎(水)。水をたたえるはずの沢の下に水があり、沢の水が枯れた姿として読まれる卦なの。「困」には、行き詰まりや、思うようにならない苦しさという意味があるわ。
この象意から考えたいのは、余裕がなくなったときに、何をよりどころにするかということ。望んだ結果をすぐに得られなくても、自分が大切にする姿勢まで手放す必要はあるかしら。今回は勝利を予言する卦としてではなく、苦しい場面での向き合い方を考えるために選んだのよ。
1対0は、失敗のない試合ではない
NPBの公式記録では、日本ハムは5回に1点を挙げ、4人の投手をつないで西武を無失点に抑えている。一方、日本ハムの失策は2。だから、ミスを一つもしなかったから勝てた、とまとめることはできないわね。
選手がどんな気持ちで次のプレーに入ったかは、スコアだけでは分からないの。最初から1点を守る作戦だった、とも言い切れない。ただ、失策が記録されたことと、最後まで失点しなかったことは、同じ試合の中にある。そこから、うまくいかなかった場面があっても、次に担う役割は残っている、と考えてみたいのよ。
失敗をなかったことにはできないけれど、その一つで自分の仕事がすべて終わるわけでもない。何が起きたかを受け止めて、次に何をするかへ目を戻す。困の象意を、この試合に重ねる接点はそこにあると思うわ。
全部を取り返そうとする前に
わたしたちも、仕事が遅れたり、思いがけない間違いをしたりすると、一度に取り返したくなることがあるでしょ。でも、焦って手を広げるほど、今確かめるべきことを見落としていないかしら。
そんなときは、まず次の一つを具体的にしてみる。間違った箇所を確認する、関係する人へ状況を伝える、今日必要な作業を選び直す。これは選手たちが実際にそう考えたという説明ではなく、試合をきっかけにした、暮らしへの読み替えなの。
自分の役割を果たすことも、一人で全部を抱え込むこととは違うわ。手が足りなければ助けを求めるし、続けられない状態なら休むことも考える。苦境に耐えさえすれば報われる、と困を読むのではなく、今できる行動と必要な支えを確かめたいのよ。
わたしね、勝ったからすべてが正しかった、とは言いたくないの。結果だけで、途中の失敗も工夫もひとまとめにすると、見えなくなるものがあるでしょ。苦しいときほど、自分が次に何を担えるかを、小さく具体的に考えたいわ。
このコラムが見つめるのは、1勝1敗となった第2戦まで。次の勝敗を易で決めることはしない。失敗した自分を責め続けるより、次の一つへ戻るための足場を確かめたいわね。
神龍易子は「易のいろは」のオリジナル案内役です。