経済・産業 生活・物価

2026年5月27日

ニップン値上げを易で読む

山雷頤——何を食べるかは、何を選ぶかである

▌ 今回の時事

食品メーカーのニップンが2026年8月1日の納品分から、パスタ・パスタソース・小麦粉・ミックス粉など104品目を値上げすると発表。上げ幅は約2〜12%。原材料費・物流費の高騰に加え、イラン情勢に起因する包装資材の値上がりが理由で、「企業努力だけではコスト上昇を吸収することが困難な状況となった」としている。

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易子先生が引いた卦

第27卦

山雷頤

さんらいい

神龍
易子
神龍易子先生のコラム

パスタが値上がりする。それだけのことだけど、わたしは「頤の時ね」と思ったの。

山雷頤——食べることの卦

山雷頤。第27卦。上が艮(山・止)、下が震(雷・動)。山は動かず、雷は動く——これは口の形よ。上あごは静かに、下あごが動く。「頤」の字は顎・口・食べることを意味するの。

頤の卦は、「何を食べるか」「何で自分を養うか」を問う卦。パスタの値上がりは、食卓の話であると同時に、どう命を養っていくかという問いでもある。

「節飲食」——節することが問われる時代

頤の象辞はこう言うの——「山下に雷あり、頤。君子以て言語を慎み、飲食を節す」。

食を節する、というのはケチになることじゃないの。何を食べるかを意識的に選ぶということよ。

ニップンは言った。「企業努力だけではコストの上昇を吸収することが困難な状況となった」——これは正直な言葉だと思うわ。原材料、物流、包装材、そしてイラン情勢まで絡んで、食の値段が積み上がっている。企業が「もう限界」と言った時、次は消費者が「節飲食」を問われる番よ。

頤の問いかけ

頤の卦がおもしろいのはね、「何を食べるか」と同時に「何で養われているか」を問うところ。

物価が上がる時代、人は選択を迫られる。パスタをやめるか、別のものに変えるか、まとめ買いするか——その一つひとつの選択が、自分の頤(養い方)を決めていく。

易は値上げを「悪」とは言わないの。ただ、頤の時は自分の養い方を見直す時だと言う。

易子先生のひとこと

ナフサ不足、包装材の高騰、そして食品の値上げ——これは一本の線でつながっているの。

困の時代(沢水困)に言葉が届かなくなり、頤の時代に食べ方を問われる。易はちゃんと、世の中の流れを映しているわ。

パスタを茹でながら、少し考えてみてね。

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