易のいろは
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英仏が初の共同核演習――「地水師」から考える、力を束ねる責任

地水師——力の大きさと、それを率いる責任

今回の出来事

2026年10月23日、共同通信は英仏が初めて航空核戦力を使う共同演習を実施したと報じた。英国防省によると、演習は20~21日に行われ、仏ラファール戦闘機の核攻撃を想定した任務を英タイフーン戦闘機が護衛した。実際の核兵器は用いていない。

この出来事から考える卦

第7卦

地水師

ちすいし

この卦を選んだ理由

共同演習を、複数の組織が力を合わせる際の目的・統率・責任を考える題材として扱います。軍や衆を率いる地水師の視点を借り、力の大きさだけでなく判断のあり方に目を向けます。軍事政策の是非や将来は占いません。

易の視点から考えること

本コラムでは地水師を、組織の力を扱う者の目的と責任を問う視点として読みます。演習の事実と当局の説明を区別し、身近な協働にも役割の共有や懸念を伝えられる環境が必要だという考察につなげます。

ここからは、出来事と卦の象意を重ねた「易のいろは」の解釈です。未来の結果を予測するものではありません。

神龍易子と読み解く

易の案内役 神龍易子

英仏が初めて航空核戦力を使う共同演習を行ったというニュース。核攻撃を想定した訓練と聞いて、不安を感じた方もいると思うわ。わたしがこの出来事から考えたいのは、力を集めることと、その力に責任を持つことの関係なの。

地水師——衆を率いる者に問われること

地水師。第7卦、ちすいしと読むのよ。上が坤(地)、下が坎(水)。地の下に水が蓄えられる姿を持ち、「師」は軍や大勢の人を率いる組織を表すの。力が集まる場面を扱う卦だけれど、強ければよいという話ではないわ。

この卦で重んじられるのは、正しい目的と、それにふさわしい指導者なの。多くの人を動かせる立場だからこそ、何を守るために動くのか、どこで踏みとどまるのかが問われる。現代の組織へ引き寄せるなら、実行する能力だけでなく、判断を引き受ける責任を見る卦として読めると思うのよ。

演習の事実と、その評価を分けて読む

共同通信は10月23日、英仏の戦闘機が地中海上で共同演習に参加したと伝えたわ。英国防省の発表では、実施日は20~21日。フランスのラファールが核攻撃を想定した任務を行い、英国のタイフーンが護衛する内容で、実際の核兵器は用いていないと説明されているの。

英国防省は、協力によって抑止力を強め、安全を守る狙いを示しているわ。ただし、これは発表した側が掲げる目的。その説明と、演習が今後の安全にどのような影響を与えるかという評価は、分けて考えたいのね。実施したという事実だけで、平和が保証されたとも、戦争が近づいたとも言い切れないわ。

ここで地水師を選んだのは、特定の軍事政策を易で正当化するためではないの。核兵器をめぐる判断を卦に委ねることもできない。大きな力を扱うとき、目的と統率のあり方を問い続ける視点を、この卦から借りたいのよ。

力を合わせる前に、確かめたいこと

国家の安全保障と身近な仕事では、影響の規模も責任も大きく違うわ。それでも、複数の人や組織が一緒に動く場面で、役割や判断の手順を確かめるという問いは、わたしたちの暮らしにもあるのね。

たとえば、忙しい仕事をチームで進めるとき。「全員で頑張ろう」だけでは、確認の抜けや負担の偏りが生まれることがあるわ。誰が何を担当し、問題が起きたら誰に知らせ、予定を変える判断は誰がするのか。そこまで共有して、協力は具体的になるの。

そして、異論や懸念を伝えられることも大切ね。同じ方向を向くことが、疑問を口にできないことになってはいけない。これは地水師を現代の組織へ重ねたわたしの読み方だけれど、力を束ねる人には、進める声とともに、立ち止まる必要を伝える声も聞いてほしいのよ。

易子先生のひとこと

わたしね、「できること」が増えたときほど、「何のためにするのか」を確かめ直したいと思うの。人数が増えた、道具がそろった、協力する相手が見つかった。その先に、目的や責任の確認があるのよね。

力の大きさだけでなく、その力をどう扱うかを見る。地水師から受け取れるのは、そんな問いではないかしら。勢いのある言葉に急いで結論を出さず、誰を守り、どんな影響を及ぼすのかへ、目を向けていたいわ。

神龍易子は「易のいろは」のオリジナル案内役です。

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