国際情勢 政治・外交

2026年5月21日

米中首脳会談を易で読む

表向きの握手の裏に、易は何を見るか

▌ 今回の時事

トランプ大統領と習近平主席による米中首脳会談が行われた。大豆・農産品・ボーイング機の購入など表向きの成果は打ち出されたが、台湾問題・貿易不均衡・サプライチェーン主導権争いなど根本的な対立は棚上げのまま。専門家からは「和解の演出に過ぎず、本質的な問題は何も解決していない」との見方が出ている。

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易子先生が引いた卦

第12卦

天地否

てんちひ

神龍
易子
神龍易子先生のコラム

今回のニュースを見てね、わたし迷わず「天地否」を引いたの。

天地否ね。第12卦。上が乾(天)、下が坤(地)。一見、天と地がそろって立派でしょ?でも、この卦の問題は——天は上へ、地は下へ、それぞれが自分の方向に向かって離れていくところにあるの。

外の形は整っている。握手して、写真撮って、声明を出す。でも内側では? それぞれが自分の論理で動いていて、本当の意味では交わっていない。それが「否」よ。

「否之匪人」——正しさが届かない時

古典ではね、「否之匪人、不利君子貞」と言うの。「否とは、人の道にあらず。君子にとって正しいことが、ここでは通らない」という意味。どれだけ正しいことを言っても、天と地が向いている方向が違う時は、届かないのよ。

これって今の米中関係に、すごくよく当てはまると思うの。どちらの国にも、それぞれの「正しさ」がある。でも、その正しさが相手に届いていない。会談したからって、向いている方向が変わるわけじゃない。だから共同声明も出なかった。

否は永遠じゃない

だからといって悲観しなくていい。易はちゃんと教えてくれているの——否は永遠じゃない、ってね。

この後に続く第13卦は「天火同人」。同人とは、志を同じくする人々が集まること。つまり、今は天と地がすれ違っているけど、その次には「人と人が本当に出会う」卦がやってくる。

否の時代は、次の出会いへの準備期間なの。

易子先生のひとこと

わたしがこのコラムで言いたいのはね、今回の会談を「良かった・悪かった」で評価するより、「この否の時代に、それぞれが何を準備しているか」を見ることが大事だということ。

天地否の時は、じっとしていなさい——ではなくて、内側を整える時なの。次の同人へ向けて。

外交のニュースを見る時、そういう目線で見てみると、少し違って見えてくるかもしれないわよ。

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