易のいろは

第18卦・さんぷうこ

山風蠱 九二

腐敗・停滞した状態を正面から修復する卦。困難な改革こそが新たな繁栄を生む。

卦のかたちを知る

今回の爻の位置この爻の位置

上卦(外卦)艮 山・静止・止まる

  1. 上九
  2. 六五
  3. 六四

下卦(内卦)巽 風・従順・謙虚

  1. 九三
  2. 今回の爻この爻九二
  3. 初六
山風蠱の六爻を上から上爻、初爻の順に示しています。

原典を読む

山風蠱 九二の爻辞

原文

母の蠱を幹す。貞すること能わず

読み

ははのこをおさめる。ていすることあたわず

現代の言葉で捉える

山風蠱 九二の現代語訳

母の問題を修復する。強引にできないが、柔軟に対処する

易の仕組みから理解する

なぜ山風蠱 九二をこのように読むのか

一

九二という位置

九二は下卦・巽(風)の中爻で陽の不正の位置。強い力を持つが、柔らかい問題(母の蠱)に向き合う位置だ。剛直ではなく柔軟に——強さを内に秘めて中道をもって対処することが、この位置の修復の在り方。

二

この爻が象徴するもの

柔軟に承く

強引にできないが柔軟に修復することで咎なしとなる平の象

三

山風蠱 九二の詳しい意味

「母の蠱を幹す」——母(女性的・柔らかい存在)が作った問題を修復する。「貞すること能わず」——強く正しく(貞)することができない。九二は陽爻で中の位置にあるが陰の位置(二爻は陰の位置)にある。母の問題は父の問題と異なり、剛直な方法では修復できない——柔軟さと思いやりをもって対処することが平の象だ。

九二は下卦・巽(風)の中爻。強い陽爻だが、母(柔らかい)の問題を扱う位置にある。剛直に「正しさ」を押し通すことはできない。柔らかい問題には柔らかく向き合う必要があるのが九二の立場だ。「貞すること能わず」は欠点ではなく、柔軟さが必要なことへの気づきを示す。

象伝には「母の蠱を幹すとは、中道を得ることを以てなり」とある——母の問題を修復するとは、中道(偏らない道)を得ることによる。強引でも無関心でもなく、中庸の柔軟さで向き合うことが九二の道だ。

神龍易子の深い読み

あなた、今向き合っている問題って、強引に「正しいことを押し通す」方法では解決しないものなのよね?山風蠱の九二はね、「母の蠱を幹す——貞すること能わず、平」という爻。母の問題は強引にできない——柔軟に向き合うことが修復の道よ。

わたしはね、あなたには力があるけれど、今は柔らかく対処することが必要だと感じているわ。強さを内に秘めながら、中道をもって向き合って。強引にしないことが、この問題を平穏に修復する唯一の道ね。

九二のキーワード

  • 柔軟な対処
  • 強引にしない
  • 中道の修復
  • 母なる問題
  • 思いやりの修復
  • 柔らかい積弊
  • 中庸で咎なし

爻の変化を学ぶ

九二が変わると生じる卦:艮為山

これは今回の結果に別の吉凶を加えるものではなく、この爻が変化した場合に生じる卦を示す易学的な深掘り情報です。

艮為山ごんいざん・第52卦
山が重なるように、動くべき時と止まるべき時を知る——静止と内省の卦

爻から卦全体へ

山風蠱という卦をもっと知る

腐敗・停滞した状態を正面から修復する卦。困難な改革こそが新たな繁栄を生む。

山風蠱の卦辞

蠱、元亨。大川を渉るに利し。甲の先三日、甲の後三日

こ、げんこう。たいせんをわたるによろし。こうのさきみっか、こうののちみっか

蠱は大いに亨る。大川を渡るに利し。改革の前後に十分な準備と後始末を

蠱(こ)——腐敗から生まれる再生の力
「蠱」とは器の中に虫が湧くこと。放置された問題、積み重なった弊害を示します。しかし腐敗には腐葉土が養分になるように、修復のエネルギーも内包されています。

大川を渉る(たいせんをわたる)——困難な改革への挑戦
大河を渡るような大きな困難——つまり、抜本的な改革に今こそ挑む時です。問題が大きいほど、解決した後の繁栄も大きい。

甲の先後三日(こうのさきごさんにち)——準備と後始末を怠るな
改革の前に十分な調査・準備を、改革の後に安定・定着の期間を設ける。焦って始め、放り出して終わる改革は必ず失敗します。

山風蠱(さんぷうこ)は、易経・六十四卦の第十八卦です。上卦に「艮(☶)」山、下卦に「巽(☴)」風を配します。山の下で風が止まった象——空気が淀み、腐敗が進む状態です。「蠱(こ)」は虫が器の中に湧く様子を表し、腐敗・堕落・弊害を意味します。

前の卦「沢雷随(第十七卦)」が「喜んで従う」卦なら、蠱はその行き着いた先——随い続けた結果として積み重なった弊害を示します。しかしこの卦は、腐敗を嘆くだけではなく、「修復せよ」という積極的なメッセージを持ちます。

卦辞の「甲の先三日、甲の後三日」が蠱の特徴です。「甲(こう)」は天干の最初で「新しい始まり」を意味します。改革には、事前の準備・調査(三日前)と、事後の安定・定着(三日後)が必要だということです。

この卦が示すのは、問題を見て見ぬふりをせず、正面から取り組む時です。腐敗・停滞の原因を丁寧に調べ、根本から立て直す。困難な作業ですが、「元亨」——大いに亨ると易は保証しています。

神龍易子と読む 山風蠱

あなた、山風蠱を調べているのね。これはね、「腐敗を修復する」ための卦よ。

山の下で風が止まっている——空気が淀んで、何かが腐り始めている状態。見て見ぬふりをしてきた問題、先延ばしにしてきたこと、誰かが「まあいいか」と放置してきた弊害——それがこの卦のテーマよ。

でもね、この卦は「大いに亨る」というの。腐敗を見てそこから逃げるのでなく、正面から向き合って修復する人には、必ず大きな道が開かれる——それが蠱の約束よ。

蠱という字はね、「皿の上の虫」という形よ。でも古代では、複数の毒虫を皿に入れて戦わせ、最後に生き残った虫の毒を薬として使ったという話もあるの。

毒が薬になる——弊害の中から改革のエネルギーが生まれる。山風蠱は、そういう逆説の力を持つ卦なのよ。

父母の蠱(ちちははのこ)という言葉が爻辞に出てくるの。先代が作った問題を受け継いで、子が修復する——これは非常に名誉ある仕事で、易はそれを高く評価しているわ。誰かの失敗を後始末することを恐れないで。

山風蠱のキーワード

  • 腐敗の修復
  • 改革
  • 立て直し
  • 先人の過ち
  • 蠱毒
  • 刷新
  • 根本からの修正
  • 新生

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を全体運でどう読むか

問題を強引に押し通せない時。柔軟な中道で対処する平の運気

平

あなた、今の問題を「正論で強引に解決しよう」としていないかしら?

わたしはね、山風蠱の九二を見て「母の蠱——強引にできず中道で対処する、平」を感じるの。今の問題は力ずくや正論の押しつけでは解決しない性質のものよ。

柔らかく、思いやりを持って向き合うこと——中道をもって進むことが今の修復の道ね。強引な方法は逆効果になるわ。

力を内に秘めながら、柔軟に進んで。平の時期を中道で乗り越えてね。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を恋愛でどう読むか

恋愛の問題を強引にできない時。柔軟に中道で向き合う平の時

平

あなた、恋愛の問題を「こうあるべき」と強引に解決しようとしていないかしら?

わたしはね、九二が恋愛に出たとき「柔らかい問題には柔軟に——中道で対処する平の時」だと感じるの。相手の気持ちに正論を押しつけることは逆効果よ。

思いやりと柔軟さをもって向き合って。強引にしないことが縁を守るの。中庸の愛情が問題を静かに解いていくわ。

平の時期を焦らず中道で過ごして。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を縁談・結婚でどう読むか

縁談の問題を強引にできない時。柔軟に中道で進める平の時

平

縁談のことで、問題を強引に解決しようとしていないかしら?

わたしはね、九二が縁談に出たとき「母の蠱——強引にできず柔軟に中道で、平」を感じるの。縁談に立ちはだかる問題は、強引な方法では悪化するわ。

思いやりと柔軟さをもって、一つずつ丁寧に向き合って。中道の誠実さが縁談を前に進めるの。

平の時期を焦らず丁寧に過ごしてね。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を仕事・就職でどう読むか

仕事の問題を強引にできない時。柔軟な中道で修復する平の時

平

お仕事の問題を「正論で押し通せばいい」と思っていたりしないかしら?

わたしはね、九二が仕事に出たとき「母の蠱——強引ではなく柔軟に中道で修復する平の時」だと感じるの。職場の問題や人間関係の積弊は、正論の強引な押しつけでは解決しないわ。

思いやりと柔軟さをもって中道で向き合って。強さは内に秘めながら、丁寧に問題に取り組むことが修復の道ね。

平の時期を焦らず着実に進んで。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を金運・財運でどう読むか

財の問題を強引に解決できない時。柔軟な対処が咎なしにつながる平

平

お金の問題を強引に解決しようとしていないかしら?

わたしはね、九二が金運に出たとき「強引にできない——柔軟に中道で対処する平の時」を感じるの。財の問題は力ずくでは解決しないわ。焦って強引に動くと逆効果になる時よ。

中道を持って、一つずつ丁寧に問題を解いていって。思いやりのある財の使い方が問題を静かに修復するの。

平の時期を焦らず中道で過ごして。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を健康・病気でどう読むか

体の問題を強引に治せない時。柔軟な養生で中道を歩む平の時

平

体の問題を「気合いで治す」「強引に改善する」と思っていないかしら?

わたしはね、九二が健康に出たとき「母の蠱——柔軟に中道で、平」を感じるの。体の積弊は力ずくでは治らないわ。焦った無理な養生は逆効果になる時よ。

柔らかく、丁寧に体と向き合って。中道の養生——無理せず無駄せず——が体を静かに修復するの。

平の時期を焦らず過ごしてね。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を家庭・家族でどう読むか

家庭の問題を強引にできない時。柔軟な思いやりで中道を歩む平の時

平

家族の問題を「正論で解決すればいい」と思っていたりしないかしら?

わたしはね、九二が家庭に出たとき「母の蠱——強引にできず柔軟に中道で、平」を感じるの。家族の積弊や問題は、正論の押しつけや強引な態度では解決しないわ。

思いやりと柔軟さをもって、家族と向き合って。中道の愛情が家庭の問題を静かに修復するの。

平の時期を焦らず丁寧に過ごしてね。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を学業・受験でどう読むか

学業の問題を強引に解決できない時。柔軟な中道で向き合う平の時

平

勉強の問題を「根性で強引に解決する」と思っていないかしら?

わたしはね、九二が学業に出たとき「柔軟に中道で修復する平の時」を感じるの。学習の積弊は気合いだけでは解決しないわ。方法を柔軟に変えることが大切な時よ。

強引に詰め込むより、柔軟に学び方を工夫して。中道の学習が積弊を静かに修復するの。

平の時期を焦らず中道で歩んで。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を旅行でどう読むか

旅は平穏。強引にせず柔軟に臨めば咎なし

平

旅行のことを考えているのよね。山風蠱の九二はね、「貞すること能わず——中道で平」の象。旅は強引なスケジュールより柔軟な計画が吉よ。

予定に固執せず、その場の流れに柔軟に随って。中道の旅人でいれば咎なし、平穏な旅になるわ。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を待ち人でどう読むか

待ち人は来るかどうか不明。強引にしないで柔軟に待つ平の時

平

待ち人のことが気になっているのよね。山風蠱の九二では、「強引にできない——柔軟に中道で、平」の象。待ち人への強引なアプローチは逆効果よ。

柔軟に、自然体で待つことが大切ね。強引に連絡したり急かすより、中道の姿勢でいる方が縁は動きやすいわ。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を失せ物でどう読むか

失せ物は見つかりにくい。強引に探さず柔軟に視野を広げて平

平

失くしたものを探しているのよね。山風蠱の九二では、「強引にできない——柔軟に中道で」の象。強引に一つの場所を探し続けるより、柔軟に視野を広げてみて。

見つかるかどうかは五分五分ね。でも柔軟に別の場所や方法を試すことで手がかりが見つかるかもしれないわ。中道の探し方で続けて。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を引越し・転居でどう読むか

引越しは平穏。強引に決めず柔軟に判断して

平

引越しや転居を考えているのよね。山風蠱の九二では、「強引にできない——柔軟に中道で、平」の象。引越しの決断を強引にするより、柔軟に判断することが大切よ。

中道をもって引越しの是非を考えて。強引に決めた引越しは後悔しやすいわ。柔軟に状況を見ながら判断することが平穏への道ね。

今回の問いへ戻る

山風蠱 九二を訴訟・争い事でどう読むか

訴訟は平。強引にせず柔軟な中道で向き合うことが咎なしへの道

平

訴訟や争いごとがあるのよね。山風蠱の九二では、「強引にできない——柔軟に中道で、平」の象。争いを力ずくや正論の押しつけで解決しようとすると逆効果になる時よ。

柔軟に相手の立場も考えながら、中道をもって向き合って。思いやりの姿勢が争いを静かに解決へ導くの。咎なしよ。

𝕏 でシェアLINE でシェア