社会・少子化 政治・内政

2026年6月3日

出生数67万人・10年連続最少を易で読む

地雷復——冬至の地の底に、一陽は来たれり

▌ 今回の時事

厚生労働省の発表によると、2025年の出生数は約67万1236人で10年連続の過去最少更新。合計特殊出生率は1.14と過去最低。死亡者数が出生数を約92万人上回り、19年連続の人口自然減が続く。一方で「出生数の減少幅が緩やかになっている」とも報告されており、厚労省は子育て支援を含めた対策を継続するとしている。

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易子先生が引いた卦

第24卦

地雷復

ちらいふく

神龍
易子
神龍易子先生のコラム

10年連続で過去最少。67万人。この数字は重い。でもわたしが引いた卦は「復」だったの。

地雷復——冬至の卦

地雷復。第24卦。上が坤(地・大地)、下が震(雷・動き・生命)。大地の奥深く、雷がひそかに目覚め始める。

これは冬至の卦よ。一年でいちばん夜が長い日——でも、その日を境に光が戻り始める。復の象辞はこう言うの——「雷在地中、復」。雷が地の中にある。まだ地上には出ていない。でも確かに、そこにある。

10年連続で最少を更新しながら、「減少幅が緩やかになっている」というその一行に、わたしは地の中の雷を見たの。

一陽来復——最暗の底に芽吹く光

復の卦の形を見てね。五つの陰爻が上に重なり、最下部にただ一つの陽爻がある。

これが「一陽来復」の形よ。陰(冬・衰退・静)の極みに、小さな陽(春・復活・動)が芽吹く瞬間。67万人という数字は、まさに底の一陽爻。ここより下はない——と易は示唆しているの。

復の卦辞はこう言う——「復は亨る。七日にして来たり復る」。七日(七年)のサイクルを経て、転換が訪れる。少子化対策が本格化したのは2020年代から。七年後、2027〜2028年——易の問いかけが聞こえるわ。

復の時に求められること

復の象辞は続く——「先王以至日閉關、商旅不行」。冬至の日、古の王は関所を閉め、商人も旅人も動かなかった。

これは「急がない」ことの教えよ。芽吹いたばかりの一陽は、まだ弱い。焦って政策を打ち続けることより、その一陽を守り育てる環境を整えることが復の時代に求められる。

易子先生のひとこと

わたしね、この数字を悲観だけで見てほしくないの。

剥(剥落)の極みには復(回帰)が来る——それが易の法則よ。19年続いた自然減は、いつか必ず転換点を迎える。問題は、その転換を「待つだけ」にするか、「育てる」かよ。

地の底の雷は、まだ聞こえないかもしれない。でも確かにそこにある。一陽来復——易はあきらめていないわ。

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