2026年5月24日
米イラン合意とホルムズ解放を易で読む
雷水解——機雷を除く、その先に何があるか
▌ 今回の時事
米国とイランが60日間の停戦延長とホルムズ海峡の開放を含む合意に近づいていると報じられた。合意にはイランによる海峡の機雷除去、米国によるイランへの港湾封鎖解除、イランの石油販売に関する制裁の部分的適用除外が含まれる。核問題についてはイランが核兵器を追求しないと確約し、濃縮活動の停止・高濃縮ウラン備蓄の撤去を交渉する見通し。出典:元記事を読む →
易子先生が引いた卦
第40卦
雷水解
らいすいかい
易子
「機雷を除去する」——この言葉を聞いた瞬間、わたし迷わず「解」を引いたの。
雷水解——険の中から動きが生まれる卦
雷水解。第40卦。上が震(雷・動き・解放)、下が坎(水・険・危険)。
険しい状況(坎)に動き(震)が加わって、「解」が生まれる。難しい結び目が、ほどけ始める瞬間よ。
ホルムズ海峡に機雷が敷かれた状態は、まさに坎——世界のエネルギー動脈が危険にさらされていた。そこに米国とイランの交渉という「動き」が加わって、機雷が除かれようとしている。これは文字通りの「解」ね。
解の彖辞「西南に往くに利あり」
解の彖辞はこう言うの——「解は険以て動く。動いて険を免れる」。そして「往くところなければ、その来たるに吉。往くところあれば、夙くして吉」。
意味はこう。解の時は、無理に遠くへ行こうとしなくていい。まず手近なところを整えること——それが吉。60日間という短い期間は、この教えに忠実よ。核問題という「遠いところ」より先に、ホルムズ開放という「手近なところ」を整えている。
60日という数字が教えること
でもわたしが気になるのは、この合意が「60日間」という期限付きだということ。
解は「完全な解決」の卦じゃない。険から抜け出す最初の一手よ。雨が降って大地が潤っても、次の乾きはいつかやってくる——易はそれを知っている。
核問題は「交渉する見通し」のまま。制裁の完全解除もまだ。60日後に何が残るかが、本当の問いなの。
易子先生のひとこと
解の卦が終わると、次に来るのは第41卦「山沢損」——減ずる卦よ。何かを得るために、何かを手放す段階ね。
米国とイランが60日間で何を「損」として受け入れるか。それが次の卦を決める。機雷が除かれた海峡を、どんな船が、どんな荷を積んで通るのか——易はその先を、静かに見ているわ。