上卦 兌
上六
九五
九四
下卦 兌
六三
九二
初九

だいたく · 第58卦 · 下経

兌為沢

The Joyous Lake

卦辞

兌は亨。貞に利し

だはこう。ていによろし

兌は亨る。正道を守れば利し

喜び 悦び 交流 和合 楽しみ
神龍
易子
神龍易子先生より

兌の卦はね、「喜び」の卦よ。二つの沢が重なっているから、喜びに喜びが重なる。楽しいことが続く時ね。

でも「貞に利し」という言葉を忘れてはいけないわ。喜びには正道が伴わないといけない。ただ享楽に走るのは兌の本来の姿じゃないの。

兌は少女の卦でもあるわ。若くて明るくて、人を引き付ける魅力がある。でも若さゆえの軽率さも伴う。その喜びを、正しい方向に使えるかどうかが大事ね。

兌為沢とは

兌為沢は沢の卦が重なった形です。兌(☱)は沢・喜び・少女を象徴します。上爻のみが陰爻で、上に開いた形——水が溢れ出て周囲を潤す喜びの姿です。

「兌」は喜ぶ・悦ぶという意味です。人が口を開いて笑う様子から来ています。しかし卦辞は「貞に利し」——正道を守ってこそ真の喜びがある、と戒めます。享楽的な喜びに溺れることへの警告です。

沢は水が集まるところ。喜びが集まり、人々が交流し、互いを潤し合う場所です。この卦は、仲間との語らい・教育の喜び・音楽や芸術などの精神的な喜びを大切にすることを教えます。

占い的には、交流・コミュニケーション・仲間作りに吉の時期。楽しいことが続きますが、享楽に流されず正道を守ることが大切です。また、弁舌・交渉・外交なども得意になる時です。

卦辞の解説

原文(周易)

兌は亨。貞に利し

だはこう。ていによろし

兌は亨る。正道を守れば利し

兌(だ)
喜ぶ・悦ぶ。口を開いて笑う象形。沢の卦でもあり、水が集まって周囲を潤す喜び。

亨(こう)
亨通する・物事が順調に運ぶ。喜びが満ちて交流が盛んになる。

貞に利し(ていによろし)
正道を守れば利し。真の喜びは享楽ではなく、誠実さと徳から生まれる。

六爻一覧

爻辞 よみ・意味 吉凶

第六爻

上六

引兌

ひきていよろこぶ

人を引き込んで喜ぶ。孤独な享楽は周囲を巻き込む

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第五爻

九五

剥に孚あり。厲あり

はくにまことあり。はげしあり

剥落する危険に誠実さで対応する。危うさがある

小凶 爻辞の解説を見る

第四爻

九四

商兌未だ寧からず。介疾あれば喜あり

しょうだいまだやすからず。かいしつあればよろこびあり

考えて喜ぼうとするが定まらない。わだかまりを持てば喜びが生まれる

中吉 爻辞の解説を見る

第三爻

六三

来兌。凶

きたりてよろこぶ。きょう

外から誘われて喜ぶ。外的な誘惑に乗る。凶

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第二爻

九二

孚兌。吉。悔亡ぶ

まことのよろこび。きち。くいほろぶ

誠実な喜び。吉。後悔が消える

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第一爻

初九

和兌。吉

わだ。きち

和やかに喜ぶ。吉

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構成する八卦

関連する卦

神龍
易子
神龍易子先生より

二爻「孚兌(まことのよろこび)」——誠実な喜び。吉。これが兌の卦の理想の形よ。

五爻には「剥(はく)に孚あり」——剥卦(23)に誠実さで対応するという爻があるわ。危険な状況でも誠実さを保つこと。喜びの中にも危険が潜むことへの警告ね。

孔子はね、「朋友遠方より来たる、また楽しからずや」と言ったわ。友人との語らいこそ兌の喜びの真髄。一人で享楽に浸るのではなく、仲間と喜びを分かち合うことが、この卦の教えよ。

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