易のいろは

第16卦・らいちよ

雷地豫 六五

大地から雷が轟く喜びと勢いの卦。人の心を動かし、大きな準備が整う時。

卦のかたちを知る

今回の爻の位置この爻の位置

上卦(外卦)震 雷・動き・長男

  1. 上六
  2. 今回の爻この爻六五
  3. 九四

下卦(内卦)坤 地・受容・柔順

  1. 六三
  2. 六二
  3. 初六
雷地豫の六爻を上から上爻、初爻の順に示しています。

原典を読む

雷地豫 六五の爻辞

原文

貞疾。恒不死

読み

ていしつ。つねにしせず

現代の言葉で捉える

雷地豫 六五の現代語訳

正道を守りつつ苦難にある。しかし死ぬことはない。困難の中で存続する

易の仕組みから理解する

なぜ雷地豫 六五をこのように読むのか

一

六五という位置

六五は上卦・震(雷)の中爻で、天子の位。しかし強力な九四(唯一の陽爻)の上に乗る形で圧倒されそうな位置。中の徳により亡びず存続する——困難の中で正道を守ることで生き残る爻だ。

二

この爻が象徴するもの

乗剛不亡

剛に乗りながら中を得て亡びない存続の象

三

雷地豫 六五の詳しい意味

「貞疾」——正道を守りながら(貞)、苦難・病のような状態にある(疾)。「恒不死」——常に(恒)死なない。六五は天子の位にありながら、強力な九四(陽爻)の上に乗る——これが「乗剛」。下からの力に乗り越えられそうでありながら、中の徳によって存続する。

六五は上卦・震の中爻で、中正の位置。しかし陽位に陰爻で「貞疾」——正しくあろうとしながら苦難がある。九四という強力な臣下の上に乗る天子の形で、常に圧倒される不安がある。しかし「中」の徳を持つゆえに、亡びない。

象伝:「六五の貞疾は、乗剛なり。恒不死は、中にして亡びざるなり」——苦難があるのは強い九四の上に乗るから。亡びないのは中の徳を持つからだ。正道を守り続ける限り、困難の中でも存続できる。

神龍易子の深い読み

あなた、今は苦しい立場に置かれているのよね?下からのプレッシャーや、周りの力に圧倒されそうな感覚があるのかも。雷地豫の六五はね、「貞疾——正道を守りながら苦難にある。しかし恒不死——常に死なない」という爻よ。

わたしはね、あなたが「中の徳」を持っていると感じているわ。今は確かに苦しい。でも、正道を守り続ける限り亡びないの。強い力の下で踏ん張ること——それが六五の生き方よ。今の苦しさはいつか報われるわ。

六五のキーワード

  • 正道の中の苦難
  • 乗剛の困難
  • 亡びない中の徳
  • 困難の中の存続
  • 圧倒されながら保つ
  • 天子の苦悩
  • 平の中に生き残る

爻の変化を学ぶ

六五が変わると生じる卦:沢地萃

これは今回の結果に別の吉凶を加えるものではなく、この爻が変化した場合に生じる卦を示す易学的な深掘り情報です。

沢地萃たくちそう・第45卦
沢に水が集まるように人々が集う卦。正しい求心力のもとに集い、共に祀る時。

爻から卦全体へ

雷地豫という卦をもっと知る

大地から雷が轟く喜びと勢いの卦。人の心を動かし、大きな準備が整う時。

雷地豫の卦辞

豫、侯を建て師を行るに利し

よ、こうをたてていくさをゆかするによろし

豫は諸侯を立て、軍を動かすに利し

豫(よ)——準備・喜び・勢い
豫は「あらかじめ準備する」という意味と「喜ぶ・楽しむ」という意味の両方を持ちます。十分な準備があるからこそ、心から喜べる——これが豫の本質です。

侯を建て(こうをたて)——人を立てる
諸侯を任命する、つまり人に権限を委ねること。一人で抱え込まず、適材適所で人を配置する。これが大事業を動かす要諦です。

師を行る(いくさをゆかする)——大きく動く
軍を動かすような大規模な行動。十分に準備が整ったこの時、大きく動くことが吉。迷わず、勢いを生かして前進する。

雷地豫(らいちよ)は、易経・六十四卦の第十六卦です。上卦に「震(☳)」雷、下卦に「坤(☷)」地を配します。大地の中から雷が突き出る象——春の雷が万物を目覚めさせ、天地に喜びが満ちる様子です。「豫(よ)」は喜び・楽しみ・準備万端を意味します。

第十五卦「地山謙」と対をなす綜卦です。謙が「内に蓄える」卦なら、豫は「外に発する」卦。謙の時代に積み上げてきたものが、ここで勢いよく動き出します。

この卦の注目は九四——六爻の中で唯一の陽爻が四爻にあり、他の五つの陰爻がすべてこの一陽に従います。一人の人物が中心となり、人々の心を動かして大事業を起こす象です。「豫」の字が「象(ぞう)」を含むように、雄大なスケールで物事を動かす力がここにあります。

この卦が示すのは、準備は整っています。今こそ動き出す時、人を動かす時。ただし喜びに溺れず、六二の「介于石(いしにかいたる)」のように、確固たる判断力を忘れずに。

神龍易子と読む 雷地豫

あなた、雷地豫を調べているのね。喜びと勢いの卦よ。

大地から雷が轟く——春の訪れを告げる雷でしょう?万物が目を覚まし、「いよいよ始まる」という喜びに満ちる瞬間。雷地豫はその喜びと勢いそのものよ。

九四の一陽が主爻でね、五つの陰爻がすべてそこに集まってくる。一人の人物の喜び・勢いに、周りがついてくる——これが豫の力よ。あなたの熱量が、今は人を動かせる時期なの。

六二の爻辞はね、「介于石、日を終えず」——石のように確固として、一日も待たず即座に動く。

わたしはこの爻が好きでね。喜びと勢いの卦なのに、その核心に「揺るぎない判断力」を求めているの。勢いに乗ることと、流されることは違う。その区別ができる人が、雷地豫の力を本当に使いこなせるのよ。

上六の「冥豫」——暗い喜びに溺れていた状態から目覚めれば咎なし、という爻。楽しみすぎて本道を忘れたなら、今すぐ軌道修正すればいい。易はいつも「今からでも遅くない」と言ってくれるの。

雷地豫のキーワード

  • 喜び
  • 準備
  • 勢い
  • 音楽
  • 雷の動き
  • 大衆を動かす
  • 勢いに乗る
  • 楽観

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を全体運でどう読むか

正道を守りながら苦難に耐える平の時。亡びずに存続する

平

あなた、今は苦しい状況の中で「それでも正しくあろう」と踏ん張っているのよね?

わたしはね、雷地豫の六五を見て「貞疾——恒不死」の平を感じるの。正道を守りながら苦難にある時。でも、亡びない。

強い力の下で圧倒されそうでも、中の徳があれば存続できる。今の苦しさは一時のものよ。

正道を守り続けて。亡びないことが今のあなたの吉の形よ。苦しくても、踏ん張ってね。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を恋愛でどう読むか

苦難の中でも縁を守り続ける平の時

平

あなた、恋愛のことで苦しい立場にありながらも、誠実でいようとしているのよね?

わたしはね、六五が恋愛に出たとき「貞疾の平——苦難の中でも縁は続く」と感じるの。プレッシャーの中でも正直に向き合う姿勢が縁を守るの。

相手の強さに圧倒されそうでも、あなたの中の誠実さが縁を支えているわ。恒不死——縁は続いていくの。

今は無理に大きく動かなくていいの。正道を守りながら、静かに縁を続けることが六五の恋よ。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を縁談・結婚でどう読むか

苦難があっても縁談は続く平の時。正道を守って

平

縁談や結婚のことで、困難や障害がありながらも諦めずにいるのよね?

わたしはね、六五が縁談に出たとき「貞疾の平——苦難があっても縁談は続く」と感じるの。強い障害の下でも正道を守ることで、縁は断ち切られない。

今は苦しい局面かもしれないけれど、中の徳が縁談を存続させるわ。恒不死——縁は必ず続いていくの。

正道を守り、誠実に向き合い続けてね。今の苦しさを越えた先に、縁の実りが待っているわ。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を仕事・就職でどう読むか

苦難の中でも正道を守り仕事を続ける平の時

平

お仕事で、強いプレッシャーや難しい状況の中でも、正しくあろうとしているのよね?

わたしはね、六五が仕事に出たとき「貞疾の平——苦難の中でも仕事は続く」と感じるの。強い上位の力の下でも、中の徳が仕事を存続させるの。

今は結果が見えにくくて苦しいかもしれない。でも、正道を守り続ける限り、仕事は亡びない。恒不死よ。

焦らず、正直に仕事と向き合い続けて。今の踏ん張りが、いつか大きな実りになるわ。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を金運・財運でどう読むか

財は厳しい状況でも守られる平の時。正道で乗り越えて

平

お金のことで、厳しい状況でも何とか守ろうとしているのよね?

わたしはね、六五が金運に出たとき「貞疾の平——苦難があっても財は亡びない」と感じるの。正道を守りながら財を管理することで、最悪の事態は避けられるわ。

強いプレッシャーの下でも、中の徳が財を守る。大きな利益は期待できないけれど、亡びないことが今の吉の形よ。

節制して正直に財を管理して。今の苦難を越えれば、財の安定が戻ってくるわ。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を健康・病気でどう読むか

体に苦難があっても存続する平の時。正直に向き合って

平

お体のことで、苦難や不調がありながらも「何とか続けている」という状況なのよね?

わたしはね、六五が健康に出たとき「貞疾——体に苦難あり。恒不死——亡びない平」を感じるの。病や不調があっても、正道(正直な養生)を守ることで、体は存続するわ。

中の徳——正直に体と向き合うこと。強い不調の下でも、丁寧な養生が体を守るの。

無理をせず、正道の養生を続けて。今の苦難を越えた先に、回復が待っているわ。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を家庭・家族でどう読むか

家庭に苦難があっても正道を守り存続する平の時

平

ご家族のことで、難しい状況が続きながらも「それでも正しくあろう」としているのよね?

わたしはね、六五が家庭に出たとき「貞疾の平——家庭に苦難あり、恒不死」を感じるの。強いプレッシャーの下でも、中の徳が家族の絆を守るの。

今は家庭が苦しい時期かもしれない。でも、正道を守り続ける限り、家族は亡びない。

誠実に家族と向き合い続けて。今の苦難は一時のもの。踏ん張ることが六五の生き方よ。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を学業・受験でどう読むか

学業に苦難があっても続ける平の時。正道を守って

平

勉強や受験のことで、厳しい状況でも諦めずに続けているのよね?

わたしはね、六五が学業に出たとき「貞疾の平——学業に苦難あり、恒不死」を感じるの。強いプレッシャーの中でも正道(誠実な学習)を続けることで、学業は亡びないの。

結果が出なくて苦しいかもしれない。でも中の徳が、あなたの学習を守っているわ。

焦らず、正直に学び続けて。今の踏ん張りが、やがて大きな実力になるわ。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を旅行でどう読むか

旅は平。苦労はあるが無事に戻れる時

平

旅行のことを考えているのよね。雷地豫の六五はね、「貞疾——苦難あり。恒不死——亡びない」の象。旅に苦労はあるかもしれないけれど、無事に戻れる平の旅よ。

正道を守りながら旅することが大切ね。トラブルがあっても、誠実に対処することで乗り越えられるわ。無理な冒険は避けて、安全を優先してね。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を待ち人でどう読むか

待ち人は来るが遅れる可能性あり。正道で待って

平

待ち人のことが気になっているのよね。雷地豫の六五では「貞疾——苦難あり、恒不死」の平の象。待ち人はいずれ来るわ。ただ少し遅れるかもしれないの。

苦しい待ち時間かもしれないけれど、正道を守りながら待つこと。諦めないことが大切よ。縁は亡びない——恒不死ね。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を失せ物でどう読むか

失せ物は見つかる可能性あるが時間かかる平の時

平

失くしたものを探しているのよね。雷地豫の六五では「貞疾の平——苦労はあるが亡びない」の象。すぐには見つからないかもしれないけれど、諦めずに探し続けることで見つかる可能性があるわ。

正直に、丁寧に探し続けて。苦労はあっても、恒不死——失せ物は必ずどこかにあるはずよ。根気強く探してね。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を引越し・転居でどう読むか

引越しは平。苦労はあるが存続する時期

平

引越しや転居を考えているのよね。雷地豫の六五では「貞疾の平——苦難あり、恒不死」の象。引越しには苦労が伴うかもしれないけれど、正道を守ることで無事に乗り越えられるわ。

今の状況を正直に見極めながら引越しを進めて。無理な決断は避け、誠実に準備すること。苦労を乗り越えた先に、新しい環境での安定が待っているわ。

今回の問いへ戻る

雷地豫 六五を訴訟・争い事でどう読むか

訴訟・争いは平。苦難があっても正道で存続する

平

訴訟や争いごとがあるのよね。雷地豫の六五では「貞疾——苦難あり。恒不死——亡びない」の平の象。強い相手に圧倒されそうでも、正道を守ることで亡びない。

今は厳しい立場かもしれないけれど、中の徳——誠実さが守りになるの。大きな勝利は期待できないかもしれないが、正道を守り続けることで存続できるわ。

𝕏 でシェアLINE でシェア