易のいろは

第13卦・てんかどうじん

天火同人 九四

大きな志のもとに人々が集い、天下に開かれた連帯を結ぶ卦。公明正大が要諦。

卦のかたちを知る

今回の爻の位置この爻の位置

上卦(外卦)乾 天・陽・剛健

  1. 上九
  2. 九五
  3. 今回の爻この爻九四

下卦(内卦)離 火・明晰・文明

  1. 九三
  2. 六二
  3. 初九
天火同人の六爻を上から上爻、初爻の順に示しています。

原典を読む

天火同人 九四の爻辞

原文

其の墉に乗ず。克することあたわず。吉

読み

そのかきにのる。かつことあたわず。きち

現代の言葉で捉える

天火同人 九四の現代語訳

壁を乗り越えようとするが、攻撃をやめる。吉

易の仕組みから理解する

なぜ天火同人 九四をこのように読むのか

一

九四という位置

九四は上卦・乾(天)の初爻。力があるが、その力を振るう位置ではない。城壁に乗り込む機会を得ながら、義に従って攻撃をやめる——これが九四の吉の根拠。乾の強さを持ちながら、それを義によって制御できる自制心がこの爻の徳だ。

二

この爻が象徴するもの

乗墉義反

壁に乗ったが義として攻撃をやめる吉の象

三

天火同人 九四の詳しい意味

「其の墉に乗ず」——「墉(よう)」は城壁。相手の城壁に乗り込もうとする。「克することあたわず」——しかし攻撃することができない(義として)。「吉」——攻撃をやめることで吉となる。九四は強引に攻め込む力はあるが、義(正しい道理)に従って攻撃を断念する。その自制が吉を生む。

九四は上卦・乾(天)の初爻。陽爻が柔らかい位(四は偶数、陽は奇数が正)にあり、やや不安定な位置。九三の策謀に続くこの爻は、力によって壁を乗り越えようとするが、そこで「義」に従って踏みとどまる。正しい道理に従って自制することが、この爻が吉を得る理由だ。

象伝には「其の吉は則ち困まりて則ち反るなり」とある——行き詰まって初めて正しい道に立ち返る。強行突破という選択肢を前にして、義によって引き返すこと。その自制と勇気が吉の本質だ。この爻は「引き返す勇気」を教えている。

神龍易子の深い読み

あなた、今「強引にでも押し切ろうか」「もうここまで来たんだから引けない」と思っているのよね?天火同人の九四はね、「城壁に乗り込もうとするが、義として攻撃することができない——そして吉」という爻よ。引き返すことができる、それ自体が吉なのよ。

わたしはね、あなたに「今引き返すことは敗北じゃない」と伝えたいわ。ここで強引に進めば傷つくのはあなたよ。義——正しい道理——に従って踏みとどまること。「困まりて則ち反る」——行き詰まって初めて正道に戻ること。今がその転換点だわ。勇気を持って引き返してね。

九四のキーワード

  • 引き返す勇気
  • 義による自制
  • 攻撃の断念
  • 吉への転換
  • 力と義の両立
  • 踏みとどまる知恵
  • 城壁の手前で

爻の変化を学ぶ

九四が変わると生じる卦:風火家人

これは今回の結果に別の吉凶を加えるものではなく、この爻が変化した場合に生じる卦を示す易学的な深掘り情報です。

風火家人ふうかかじん・第37卦
火の上に風が吹き、家の内を温める卦。家族の秩序と各々の役割が家の基盤を作る。

爻から卦全体へ

天火同人という卦をもっと知る

大きな志のもとに人々が集い、天下に開かれた連帯を結ぶ卦。公明正大が要諦。

天火同人の卦辞

同人于野。亨。大川を渉るに利し。君子の貞に利し

どうじんこうにおいてす。こう。たいせんをわたるによろし。くんしのていによろし

野において人と和する。亨る。大川を渡るに利し。君子の正道に利し

于野(こうにおいて)——天下に開かれた連帯
「野」は広大な野原、つまり天下に開かれた公の場。身内だけでなく、広く公明正大に人と交わることが、この卦の連帯の本質です。

大川を渉る(たいせんをわたる)——困難も仲間と越える
大河を渡るような大きな困難も、同志と力を合わせれば乗り越えられる。この卦は困難を前にして「今こそ仲間と挑め」と告げています。

君子の貞(くんしのてい)——大義のもとに正道を守る
連帯の核心は大義です。個人的な利益ではなく、大きな志・正しい目的のもとに人が集うとき、その力は最大になります。

天火同人(てんかどうじん)は、易経・六十四卦の第十三卦です。上卦に「乾(☰)」天、下卦に「離(☲)」火を配します。天に向かって燃え上がる火の象——火が天へと向かうように、高い志を持って人々が結びつく卦です。

「同人(どうじん)」とは「人と同じくする」「人と和する」こと。重要なのは、この卦の同人は「野において」行われるということです。野とは広々とした野原——つまり、特定の仲間や派閥に限った交わりではなく、天下に開かれた公明正大な連帯を意味します。

下卦の離(火)は明晰・透明を象徴します。この卦の連帯は、隠れた利害や秘密の結託ではなく、太陽の下に照らされた、誰の目にも明らかな公正な協力です。私利私欲ではなく、大きな目標のために集う人々の姿がここにあります。

この卦が示すのは、人と積極的に交わる時です。大きな事業・困難な課題も、仲間と力を合わせれば乗り越えられます。ただし「野において」——公明正大に、開かれた姿勢で。

神龍易子と読む 天火同人

あなた、天火同人を調べているのね。これはね、「一緒に動く」ための卦よ。

同人というのは、ただの仲良しクラブじゃないの。「野において」という言葉がポイントでね、天下に開かれた場所で、公明正大に人と和する——それがこの卦の連帯の質よ。

下の卦が離(火)でしょう。火は明るく照らすものでしょう?この連帯に秘密も不正もない。太陽の下に全部さらしても恥ずかしくない、そういう人との結びつきが今求められているわ。

九三の爻がね、「戎を莽に伏せ、三歳克たず」——謀を巡らせても三年間は克てない、という爻。

これはね、党派的な、秘密の結託は通じないということを示しているの。密かに策を練っても、天の前には通じない。だから天火同人は「野において」——開かれた場で、正々堂々と動けと言うのよ。

九五では「先に号泣して後に笑う」。最初は苦しくても、大きな志を持った者たちは最後に必ず笑い合える。困難があっても諦めないで——それがこの卦からのメッセージよ。

天火同人のキーワード

  • 連帯
  • 協力
  • 大きな志
  • 公明正大
  • 人と和する
  • 志を同じくする
  • 開かれた交流
  • 天下

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天火同人 九四を全体運でどう読むか

行き詰まりから正道に立ち返る転換点。自制が吉を生む

中吉

あなた、今「このまま押し切るべきか、それとも引くべきか」という岐路に立っているのよね?強引に進む力はあるけれど、何かが引き止めているような感じがするのかしら?

わたしはね、天火同人の九四を見て「今は引き返す時」だと感じるの。城壁に乗り込む力があっても、義として攻撃をやめることが吉——それがこの爻の教えよ。

「困まりて則ち反る」——行き詰まりを感じている今が、正道に立ち返る最良のタイミングよ。引き返すことは敗北じゃない。勇気ある自制なの。

一歩引いて、正道を歩み直すこと。その選択が今の吉へと繋がるわ。

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天火同人 九四を恋愛でどう読むか

強引に進めず一歩引く判断が関係を救う。義に従って

中吉

あなた、恋愛のことで「強引にでも相手に気持ちを伝えようか」「もうここまで来たら引けない」と思っているのよね?

わたしはね、九四が恋愛に出たとき、「今は強引に進める時ではない——一歩引くことが関係を守る」と感じるの。力があっても義に従って踏みとどまること、それが本当の意味で相手を大切にすることよ。

強引なアプローチは相手の心を遠ざけるわ。一歩引いて、相手が自然に向いてくれるのを待つこと。

自制の美しさが縁を育てるの。今は引く勇気を持ってね。

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天火同人 九四を縁談・結婚でどう読むか

無理な強行より引いて見直す選択が縁を守る

中吉

縁談や結婚のことで、「もうここまで来たら進めるしかない」という気持ちがあるのよね?

わたしはね、九四が縁談に出たとき、「無理な強行より一旦引いて見直す勇気が吉」だと感じるの。城壁に乗り込む力があっても、義として踏みとどまることが縁を守るの。

今の段階で強行すると後悔につながることがあるわ。一歩引いて状況を整理することが最善ね。

引いて見直す選択が、より良い縁に繋がる転換点よ。

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天火同人 九四を仕事・就職でどう読むか

強行突破より方針を切り替える判断が吉を生む

中吉

お仕事のことで、「ここまで来たら引けない」「強引にでも進めるしかない」という状況になっているのよね?

わたしはね、九四が仕事に出たとき、「強行突破より方針を切り替える判断が吉」だと感じるの。城壁に乗り込む力があっても、義として踏みとどまること——それが仕事の吉を生むの。

今の計画や方針を一度立ち止まって見直すこと。引き返して新しい角度から取り組むことが、突破口になるわ。

自制と転換の勇気が、今の仕事の吉への道よ。

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天火同人 九四を金運・財運でどう読むか

強引な行動は損のもと。今は控えて正道の財運を

中吉

お金のことで、「もうここまで来たら引けない」「強引にでも進めようか」と思っているのよね?

わたしはね、九四が金運に出たとき、「強引な金の動きは損のもと——義として踏みとどまることが吉」だと感じるの。ここで止まる勇気が財を守るの。

今の投資や取引を一旦見直すこと。強引に進めることで生じるリスクを冷静に考えてね。

引き返す選択が、財を守る正道よ。勇気を持って踏みとどまってね。

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天火同人 九四を健康・病気でどう読むか

無理して悪化させる前に立ち止まることが回復の鍵

中吉

お体のことで、「もう少し無理をしてでも頑張ろう」と思っているのよね?

わたしはね、九四が健康に出たとき、「無理をして悪化させる前に立ち止まることが回復の鍵」だと感じるの。城壁に乗り込む力があっても、義として攻撃をやめる——体も同じよ。

今すぐ無理をやめること。休む勇気を持つことが、最善の回復への道ね。

「困まりて則ち反る」——限界を感じている今が、立ち止まる最良のタイミングよ。

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天火同人 九四を家庭・家族でどう読むか

強引さを手放して。引くことで関係が改善する転換期

中吉

ご家族のことで、「もうここまで来たら引けない」という状況になっているのよね?

わたしはね、九四が家庭に出たとき、「強引さを手放して一歩引くことが家庭の和を取り戻す転換点」だと感じるの。城壁に乗り込む力があっても、義として攻撃をやめること——それが家族関係の吉を生むの。

今は引く勇気を持つことよ。一歩引いて相手の立場を尊重すること、それが関係改善の鍵ね。

自制と思いやりの選択が、家族の絆を取り戻すわ。

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天火同人 九四を学業・受験でどう読むか

強引な勉強法を見直して。基礎に立ち返ることが吉

中吉

勉強や受験のことで、「もうここまで来たら今の方法で続けるしかない」と思っているのよね?

わたしはね、九四が学業に出たとき、「今の勉強法や方針を見直す勇気が吉」だと感じるの。力任せに進むより、一度立ち止まって基礎に立ち返ること——それが突破口になるわ。

今の壁は方法を変えることで超えられるかもしれないの。引き返す勇気を持って、基礎から見直してね。

転換の勇気が、学業の吉を生むわ。

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天火同人 九四を旅行でどう読むか

強行は避けて。計画の見直しで旅が吉に転じる

中吉

旅行のことを考えているのよね。天火同人の九四はね、「城壁に乗り込もうとするが、義として踏みとどまる——吉」を示しているわ。強引に計画を進めるより、一度立ち止まって見直すことが旅を吉に転じるの。

無理なスケジュールや強引な計画変更は避けて。柔軟に見直す姿勢が、良い旅に繋がるわ。

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天火同人 九四を待ち人でどう読むか

もう少し待てば来る。強引に連絡せず引いて待って

中吉

待ち人のことが気になっているのよね。天火同人の九四はね、「城壁に乗り込もうとするが踏みとどまる——そして吉」を示しているわ。強引に連絡したり追いかけたりするより、一歩引いて待つことが縁を呼ぶの。

もう少し待てば自然に来ることがあるわ。今は引く勇気を持ってね。

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天火同人 九四を失せ物でどう読むか

強引に探すより落ち着いて。見つかる可能性あり

中吉

失せ物のことよね。天火同人の九四はね、「踏みとどまる——吉」を示しているわ。焦って強引に探し回るより、落ち着いて丁寧に辿ることが見つかる鍵ね。

一旦探すのをやめて心を落ち着かせると、思い出すことがあるの。焦らず、落ち着いて探してみてね。

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天火同人 九四を引越し・転居でどう読むか

今の場所にもう少し留まる判断が吉。急がないで

中吉

引越しや転居のことを考えているのよね。天火同人の九四はね、「城壁に乗り込もうとするが、義として踏みとどまる——吉」を示しているわ。今すぐ動かず、もう少し今の場所に留まる判断が吉ね。

時期を見極めることが大切よ。急いで決めると後悔することがあるから、一旦立ち止まって考え直してね。

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天火同人 九四を訴訟・争い事でどう読むか

強行より和解・引き返しが吉。義に従う選択が勝利

中吉

訴訟や争いごとのことよね。天火同人の九四はね、「城壁に乗り込もうとするが、義として攻撃をやめる——吉」を示しているわ。強行突破より和解や引き返しを選ぶことが、最終的な勝利よ。

争いを続けることに固執するより、義に従って一歩引く判断を。その勇気ある自制が、長い目で見て有利になるわ。

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