易のいろは

第13卦・てんかどうじん

天火同人 六二

大きな志のもとに人々が集い、天下に開かれた連帯を結ぶ卦。公明正大が要諦。

卦のかたちを知る

今回の爻の位置この爻の位置

上卦(外卦)乾 天・陽・剛健

  1. 上九
  2. 九五
  3. 九四

下卦(内卦)離 火・明晰・文明

  1. 九三
  2. 今回の爻この爻六二
  3. 初九
天火同人の六爻を上から上爻、初爻の順に示しています。

原典を読む

天火同人 六二の爻辞

原文

同人于宗。吝

読み

どうじんそうにおいてす。りん

現代の言葉で捉える

天火同人 六二の現代語訳

身内だけで固まる。狭い仲間意識は恥

易の仕組みから理解する

なぜ天火同人 六二をこのように読むのか

一

六二という位置

六二は下卦・離(火)の中爻。全6爻のなかで唯一の陰爻。孤立した存在として、身内への偏愛に陥りやすい位置。中の位を占めてはいるが、正応する九五との繋がりを「宗」という私的な枠に閉じ込めることで吝(恥)を招く。この爻は「偏った和合の危険」を示している。

二

この爻が象徴するもの

宗族偏和

内輪だけで固まる偏狭さを戒める象

三

天火同人 六二の詳しい意味

「同人于宗」——「宗」とは宗族、内輪・身内のこと。身内だけで固まって和する。「吝(りん)」——恥ずかしい、窮まる、吝の。天火同人の精神は「公平で開かれた連帯」にあるのに、六二は身内だけに閉じた偏った和合を示している。私的なグループ内での仲間意識は、卦の本義に反する。

六二は下卦・離(火)の中爻。陰爻として全6爻のなかで唯一の陰爻であり、全陽の中で一人だけ異なる存在。九五と正応(陰陽対応)するが、「宗」という私的な繋がりに固執することで、その正しい応じ合いが歪む。公平であるべき場所で偏りを持つことが、吝の原因となる。

象伝には「同人于宗は吝の道なり」とある。内輪意識・えこひいき・特定のグループへの偏愛——これは同人の精神に反する「恥ずべき道」だ。人と和するならば、宗族の壁を越えた広い連帯を目指さなければならない。

神龍易子の深い読み

あなた、もしかして「自分の周りの人だけでいい」「特定の仲間で固まりたい」という気持ちが強くなっているんじゃないかしら?天火同人の六二はね、「身内だけで固まることは吝(りん)——恥ずかしい道」だと言っているのよ。同人の卦は広く開かれた連帯を求めているのに、内輪に閉じることはその精神に反するの。

わたしはね、あなたに「もう少し視野を広げてほしい」と伝えたいわ。今付き合っている仲間を大切にすることはいいことよ。でも、その輪の外にいる人を排除したり、えこひいきをしたりすることは、長い目で見てあなた自身を狭めることになるの。もっと広く、公平に人と関わることを試してみてね。

六二のキーワード

  • 内輪意識の罠
  • 身内贔屓
  • 偏った連帯
  • 孤立した陰爻
  • 吝の道
  • 開かれない心
  • 偏狭さの戒め

爻の変化を学ぶ

六二が変わると生じる卦:乾為天

これは今回の結果に別の吉凶を加えるものではなく、この爻が変化した場合に生じる卦を示す易学的な深掘り情報です。

乾為天けんいてん・第1卦
純粋な陽気が満ちる創造の卦。天の徳を体現し、万物を生み出す。

爻から卦全体へ

天火同人という卦をもっと知る

大きな志のもとに人々が集い、天下に開かれた連帯を結ぶ卦。公明正大が要諦。

天火同人の卦辞

同人于野。亨。大川を渉るに利し。君子の貞に利し

どうじんこうにおいてす。こう。たいせんをわたるによろし。くんしのていによろし

野において人と和する。亨る。大川を渡るに利し。君子の正道に利し

于野(こうにおいて)——天下に開かれた連帯
「野」は広大な野原、つまり天下に開かれた公の場。身内だけでなく、広く公明正大に人と交わることが、この卦の連帯の本質です。

大川を渉る(たいせんをわたる)——困難も仲間と越える
大河を渡るような大きな困難も、同志と力を合わせれば乗り越えられる。この卦は困難を前にして「今こそ仲間と挑め」と告げています。

君子の貞(くんしのてい)——大義のもとに正道を守る
連帯の核心は大義です。個人的な利益ではなく、大きな志・正しい目的のもとに人が集うとき、その力は最大になります。

天火同人(てんかどうじん)は、易経・六十四卦の第十三卦です。上卦に「乾(☰)」天、下卦に「離(☲)」火を配します。天に向かって燃え上がる火の象——火が天へと向かうように、高い志を持って人々が結びつく卦です。

「同人(どうじん)」とは「人と同じくする」「人と和する」こと。重要なのは、この卦の同人は「野において」行われるということです。野とは広々とした野原——つまり、特定の仲間や派閥に限った交わりではなく、天下に開かれた公明正大な連帯を意味します。

下卦の離(火)は明晰・透明を象徴します。この卦の連帯は、隠れた利害や秘密の結託ではなく、太陽の下に照らされた、誰の目にも明らかな公正な協力です。私利私欲ではなく、大きな目標のために集う人々の姿がここにあります。

この卦が示すのは、人と積極的に交わる時です。大きな事業・困難な課題も、仲間と力を合わせれば乗り越えられます。ただし「野において」——公明正大に、開かれた姿勢で。

神龍易子と読む 天火同人

あなた、天火同人を調べているのね。これはね、「一緒に動く」ための卦よ。

同人というのは、ただの仲良しクラブじゃないの。「野において」という言葉がポイントでね、天下に開かれた場所で、公明正大に人と和する——それがこの卦の連帯の質よ。

下の卦が離(火)でしょう。火は明るく照らすものでしょう?この連帯に秘密も不正もない。太陽の下に全部さらしても恥ずかしくない、そういう人との結びつきが今求められているわ。

九三の爻がね、「戎を莽に伏せ、三歳克たず」——謀を巡らせても三年間は克てない、という爻。

これはね、党派的な、秘密の結託は通じないということを示しているの。密かに策を練っても、天の前には通じない。だから天火同人は「野において」——開かれた場で、正々堂々と動けと言うのよ。

九五では「先に号泣して後に笑う」。最初は苦しくても、大きな志を持った者たちは最後に必ず笑い合える。困難があっても諦めないで——それがこの卦からのメッセージよ。

天火同人のキーワード

  • 連帯
  • 協力
  • 大きな志
  • 公明正大
  • 人と和する
  • 志を同じくする
  • 開かれた交流
  • 天下

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を全体運でどう読むか

内輪意識が壁になっている時。視野を広げることが開運の鍵

小凶

あなた、今の状況が「なんとなく行き詰まっている」「特定の人間関係の中だけで動いている」という感じがあるのよね?

わたしはね、天地否の六二……ではなくて、天火同人の六二を見て「内輪意識が吉を妨げている」と感じるの。身内だけで固まることは今の問題の根になっているかもしれないわ。

「同人于宗は吝の道なり」——内輪に閉じた連帯は恥ずべき道。今の状況を打開するには、その輪の外に目を向けることが必要よ。

信頼できる仲間は大切にしながら、もっと広い視野で人と関わることを意識してみてね。小さな勇気で視野を広げることが、今の開運の鍵よ。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を恋愛でどう読むか

内輪の恋愛は発展しにくい。広い視野で縁を探して

小凶

あなた、恋愛のことで「なかなか進まない」「特定の環境の中だけで縁を探している」と感じているのよね?

わたしはね、六二が恋愛に出たとき、「内輪の縁に閉じこもることは発展を妨げる」と感じるの。身内や限られた場所だけで縁を探していると、吝(りん)になりやすいわ。

今の環境の外にも目を向けてみて。新しい場所、新しい出会いへの開かれた姿勢が縁を広げるの。

内輪への依存を少し手放し、広い視野で縁を探すことが今の吉よ。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を縁談・結婚でどう読むか

縁談は内輪だけに頼らず広く探す必要がある時

小凶

縁談のことで行き詰まりを感じているのよね?

わたしはね、六二が縁談に出たとき、「内輪だけに頼ると縁が狭まる」と感じるの。身内の紹介だけに閉じず、様々なルートで縁を広げることが大切よ。

今の環境だけでは縁が出にくい時期ね。新しい出会いの機会を広く探すことが、縁談を動かす鍵になるわ。

内輪意識を手放し、広い目で縁を探すこと——それが今の吉への道よ。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を仕事・就職でどう読むか

仲間内だけで完結しようとして行き詰まっている可能性

小凶

お仕事のことで、なかなか突破口が見えなかったり、閉塞感を感じたりしているのよね?

わたしはね、六二が仕事に出たとき、「仲間内や内輪だけで動こうとしていることが行き詰まりの原因」かもしれないと感じるの。えこひいきや身内優先の姿勢は、長い目で見て仕事の障壁になるわ。

社内外を問わず、広い視野で人と関わることが突破口になるの。今まで接点のなかった人や部署にも目を向けてみて。

内輪を超えた連携が、今の吉への鍵よ。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を金運・財運でどう読むか

えこひいきや内輪取引は後悔のもと。公平な判断を

小凶

お金のことで、特定の人や方法に頼りすぎていたり、内輪での取引を考えていたりするのよね?

わたしはね、六二が金運に出たとき、「えこひいきや内輪取引は吝(りん)——後悔のもと」だと感じるの。偏った判断は財に禍をもたらすわ。

今は内輪の話だけで決めず、広く公平な目で財の動きを見ることが大切よ。第三者の意見を聞くことも良いわ。

公平な判断と透明な行動が、今の財運を守る道ね。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を健康・病気でどう読むか

内輪のストレスや閉じた環境が体に影響している可能性

小凶

お体のことで、気になることがあるのよね?

わたしはね、六二が健康に出たとき、「閉じた環境や内輪のストレスが体に影響している」可能性があると感じるの。特定のグループや関係の中で抱えている緊張が、体に出ているかもしれないわ。

内輪の閉じた関係から少し距離を置いて、新鮮な環境や人との交流を増やすことが体に良い影響を与えるの。

閉じた環境を開いてみること。それが今の体の回復にも繋がるわ。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を家庭・家族でどう読むか

家族内の派閥や偏愛が問題の根に。公平さを意識して

小凶

ご家族のことで、なんとなくうまくいかない感じがあるのよね?

わたしはね、六二が家庭に出たとき、「家族内の偏愛や特定の人への肩入れが問題の根」になっているかもしれないと感じるの。一人の家族を優遇したり、逆に疎外したりすることが不和の原因よ。

家族全員に対して公平な目で向き合うこと。特定の人だけに閉じず、広く家族と関わることが大切ね。

偏愛を手放して、みんなに開かれた姿勢で接することが家庭の和を取り戻す道よ。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を学業・受験でどう読むか

特定の仲間に依存した勉強では限界がある。広く学んで

小凶

勉強や受験のことで、壁にぶつかっているのよね?

わたしはね、六二が学業に出たとき、「特定の仲間や方法だけに頼った学習が限界に来ている」と感じるの。内輪の勉強グループだけに閉じると、視野が狭まって伸び悩むことがあるわ。

新しい先生や教材、学習法を広く探してみることが大切よ。今まで試したことのないアプローチに開かれた心で向き合ってみてね。

広く学ぶ姿勢が、今の壁を超える鍵になるわ。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を旅行でどう読むか

内輪の旅より新しい出会いのある場所へ

小凶

旅行のことを考えているのよね。天火同人の六二はね、「内輪だけの旅より、新しい出会いや体験がある場所へ」と言っているわ。同じ仲間と同じ場所に閉じこもるより、新しい環境に開かれた旅が吉よ。

「吝」——内輪に閉じた旅は少し物足りないかもしれないの。行き先や旅の仲間を少し広げてみることを考えてみてね。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を待ち人でどう読むか

来るのが遅い。内輪の期待に縛られていないか確認して

小凶

待ち人のことが気になっているのよね。天火同人の六二はね、「待ち人はすぐには来ない、または内輪の期待が待ちを縛っている」可能性を示しているわ。

特定の人だけを待ち続けるより、広く目を向けること。そうすると予期しない縁が訪れることがあるわ。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を失せ物でどう読むか

身内・近しい人の周辺を確認して

小凶

失せ物のことよね。天火同人の六二はね、「身内・宗」を示しているの。近しい人の周辺や内輪の場所——家族の部屋や共有スペースをよく確認してみてね。

見つかる可能性はあるが、少し手間がかかるかもしれないわ。広く丁寧に探すこと。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を引越し・転居でどう読むか

内輪の意見だけで決めると後悔する。広く情報を集めて

小凶

引越しや転居のことを考えているのよね。天火同人の六二はね、「内輪の意見だけで決めると後悔する可能性がある」と言っているわ。身内の意見は大切だけど、それだけに頼るのは吝(りん)よ。

不動産の専門家や実際に住んでいる人など、内輪以外の意見も広く集めること。公平な目で判断することが吉への道ね。

今回の問いへ戻る

天火同人 六二を訴訟・争い事でどう読むか

えこひいきや内輪もめは不利。第三者の公正な目を借りて

小凶

訴訟や争いごとのことよね。天火同人の六二はね、「えこひいきや内輪の論理で争うことは吝(りん)——不利」と言っているわ。身内を優遇した主張は第三者には通じないの。

信頼できる弁護士など公正な専門家に相談して、客観的な視点で対応すること。内輪の感情論を手放すことが、争いを有利に進める鍵よ。

𝕏 でシェアLINE でシェア