易のいろは

第33卦・てんざんとん

天山遯 九三

天が陰に押されて退く遯世の卦。正しく退くことで道と節を守る。退くも一つの戦略。

卦のかたちを知る

今回の爻の位置この爻の位置

上卦(外卦)乾 天・陽・剛健

  1. 上九
  2. 九五
  3. 九四

下卦(内卦)艮 山・静止・止まる

  1. 今回の爻この爻九三
  2. 六二
  3. 初六
天山遯の六爻を上から上爻、初爻の順に示しています。

原典を読む

天山遯 九三の爻辞

原文

係遯。疾あり厲し。臣妾を畜うに吉

読み

かかるとん。やまいありはげし。しんしょうをかうによろし

現代の言葉で捉える

天山遯 九三の現代語訳

縛られた退き方。縁に縛られて完全に退けない。身近な範囲では吉

易の仕組みから理解する

なぜ天山遯 九三をこのように読むのか

一

九三という位置

情や縁に縛られて完全に退けない。大事はできないが身近を守れる。

二

この爻が象徴するもの

「係遯の厲しきは、疾の憊るる有るなり。臣妾を畜うの吉は、大事を為すべからざるなり」(象伝)

縛られた退き方は疲弊を招く。身近な人を養うことには吉があるが、大事はできない

三

天山遯 九三の詳しい意味

九三は陽爻陽位だが、下の二陰(初六・六二)に縛られて完全に退けない。

「係遯」—縁や情のために完全に退けない状態。疲れや苦しさを伴う。

大きなことはできないが、身近な範囲(臣妾)を守ることには吉がある。

神龍易子の深い読み

退きたいのに退けない、そういう状況ね。情や縁に縛られていて、完全には身を引けない。

疲れるわよ、この状態は。でもね、大きなことはできなくても、身近な人を大切にすることはできるの。今の限られた状況の中で、できることをやっていけばいいのよ。

九三のキーワード

  • 縛られ
  • 疲弊
  • 半退
  • 身近
  • 情
  • 限界
  • 小さな吉

爻の変化を学ぶ

九三が変わると生じる卦:天地否

これは今回の結果に別の吉凶を加えるものではなく、この爻が変化した場合に生じる卦を示す易学的な深掘り情報です。

天地否てんちひ・第12卦
天地が交わらず万物が滞る閉塞の卦。しかし君子はこの時こそ内を固める。

爻から卦全体へ

天山遯という卦をもっと知る

天が陰に押されて退く遯世の卦。正しく退くことで道と節を守る。退くも一つの戦略。

天山遯の卦辞

遯は亨る。小に貞なれば利し

とんはこう。しょうにていなればよろし

遯は亨る。小さな事に正しく守るに利し

遯(とん)——賢い退き方
「遯」は盲目的な逃走ではなく、状況を正確に読んで能動的に退くこと。節を守るために退く——この能動的な意志が、遯の退き方を格調あるものにしています。

遯は亨る——退くことが道を開く
逆境に力で挑むより、賢く退くことで体力・節・志を温存できます。温存された力が次の好機に大きく開花する——遯の亨りはこの長期的な視点にあります。

小に貞なれば利し——小さな正道を守る
退いている間も、小さな日常の正道を守り続けることが大切です。大きな舞台を降りても、目の前の誠実さを失わない——それが次の時代へのつなぎになります。

天山遯(てんざんとん)は、易経・六十四卦の第三十三卦です。上卦に「乾(☰)」天、下卦に「艮(☶)」山を配します。下から二本の陰爻が伸び始め、四本の陽爻が上へ押し上げられていく——陰の力が増して、陽が退いていく象です。「遯(とん)」は「遯れる・退く・逃げる」を意味します。

山地剥(第二十三卦)が「陰が陽を剥ぎ取る」卦なら、遯は「陽が自ら退く」卦——受け身ではなく、能動的な退き方です。小人が幅を利かせる世に、君子が節を守るために自ら遯れる——これが遯の本質です。

「遯は亨る」——退くことで通じる。これは逆説的ですが、易の重要な教えです。力で対抗すると傷つき・疲弊し・節を失うことがある。しかし賢く退くことで、道を守り、節を保ち、後の時代に備えることができます。

この卦が示すのは、前に出る時ではありません。人の多いところ・権力のある場所から距離を置き、静かに自分の道を守る時です。退くことは弱さではなく、君子の最高の智慧のひとつです。

神龍易子と読む 天山遯

あなた、天山遯を調べているのね。「退く」卦よ。でもね、これは臆病者の逃げる卦じゃないわ。

下から陰爻が伸びてきて、陽爻が押し上げられていく——小人が台頭する世の中で、君子が自ら節を守るために退く象ね。

「遯は亨る」——退くことが亨る。これが易の逆説よ。無理に踏み留まって傷ついたり節を失ったりするより、賢く退いて道を守る——それが長い目で見たときの、最良の選択のことがあるの。遯世(世を遯れる)というのはね、消極的な逃避じゃなくて、積極的な節の保全なのよ。

上九の爻辞「肥遯。利しからざるなし」——ゆったりと豊かに退く。利しからざるなし。

これがね、遯の最高の形よ。未練なく、爽やかに、豊かな心で退く——それができる人は、どこへ行っても大丈夫よという易の保証ね。

九三「係遯。疾あり厲し。臣妾を畜うに吉」——縛られた退き方。身近な人たちの縁に縛られて、完全に退けない。係り止められた退き方でも、小さな範囲では吉。完璧な遯退でなくても、できる範囲で退くことが大切よ。

天山遯のキーワード

  • 退く
  • 遯世
  • 引き退く
  • 時を待つ
  • 君子の退き方
  • 逃げる
  • 節を守る
  • 保全

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天山遯 九三を全体運でどう読むか

縛られた状況。できる範囲で丁寧に

小凶

あなた、退きたいのに退けない、そういう縛られた状況にいるんじゃないかしら?

わたしはね、この天山遯の三爻が全体運に出たとき、「大きなことはできないけれど身近な範囲でできることを丁寧にやっていくことが大切」って読むのよ。情や縁に縛られた状態——疲れを感じるかもしれないけれど、今の制約を受け入れることが必要なの。

「疾あり厲し。臣妾を畜うに吉」——疲弊はあるが、身近なところを守ることには吉がある。大事はできないが、身近な範囲を大切にすることはできるの。

身近なところから、一つひとつ丁寧に取り組んでいって。

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天山遯 九三を恋愛でどう読むか

縛られた関係。身近な絆を大切に

小凶

あなた、関係を変えたい気持ちはあっても、情や縁に縛られてそれができない状況なんじゃないかしら?

わたしはね、この三爻が恋愛に出たとき、「無理に動こうとすると余計に疲れるだけ」って読むの。今は大きな変化より、今ある関係の中でできることを丁寧にやっていくことが大切よ。

「係遯。疾あり厲し」——縛られた退き方は疲弊を招くの。身近な絆を大切にすることで、自然と流れが変わっていくわ。

今の縛りを受け入れて、身近な関係を丁寧に育んでいって。

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天山遯 九三を縁談・結婚でどう読むか

進退に縛りがある。身近から丁寧に

小凶

あなた、結婚を進めたいのか引くべきなのか、縛られて判断できない状況なんじゃないかしら?

わたしはね、この三爻が結婚に出たとき、「大きな決断は今はできないけれど身近な関係を丁寧に育てることはできる」って読むわ。今は大きな動きをせず、日常の積み重ねに集中して。

「臣妾を畜うに吉」——身近なところを守ることには吉がある。その積み重ねが、やがて判断の時機をもたらしてくれるの。

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天山遯 九三を仕事・就職でどう読むか

縛りの中でできることをやる

小凶

あなた、今の仕事でやりたいことや退きたいことがあっても、簡単にはできない縛りがあるんじゃないかしら?

わたしはね、この三爻が仕事に出たとき、「今できる範囲で誠実に仕事を続けることが大切」って読むの。大きな変革はできないけれど、身近な仲間やチームを大切にすることで、周囲の信頼は維持できるわ。

「疾あり厲し。臣妾を畜うに吉」——疲弊はあるが、身近な仲間を守ることには吉がある。今の制約の中で最善を尽くすことで、状況は必ず変わっていくの。

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天山遯 九三を金運・財運でどう読むか

縛りがあり大きく動けない

小凶

あなた、今の金銭状況には縛りがあって、大きく動くことができないんじゃないかしら?

わたしはね、この三爻が金運に出たとき、「それを無理に変えようとすると疲れるだけ」って読むの。今は身近な範囲で、できることを丁寧にやっていくことが大切よ。

「係遯。疾あり厲し」——縛られた状態は疲弊を招くの。節約や小さな積み立てなど、手の届く範囲から始めて。

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天山遯 九三を健康・病気でどう読むか

体に縛りがある。無理をしない

小凶

あなた、体に何らかの制約があって、思うように動けない状況かもしれないわ。

わたしはね、この三爻が健康に出たとき、「無理に動こうとすると悪化するだけ」って読むの。今できる範囲の中で、体を丁寧に労わることに集中して。

「係遯。疾あり厲し」——縛られた状態での無理は疲弊を招くの。身近なケアを丁寧に続けることが、回復への道よ。

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天山遯 九三を家庭・家族でどう読むか

家族の縛りの中で身近を大切に

小凶

あなた、家族関係に縛りがあって、思うように動けない状況かもしれないわ。

わたしはね、この三爻が家庭に出たとき、「大きな変化は今は難しいけれど身近な家族を丁寧に大切にすることはできる」って読むの。その誠実な関わりが、家族の絆を守っていくわ。

「臣妾を畜うに吉」——身近な人を養うことには吉がある。今できることを地道に続けて。

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天山遯 九三を学業・受験でどう読むか

制約の中で身近な学びを積み重ねて

小凶

あなた、学びに制約があって、思うように進めない状況なんじゃないかしら?

わたしはね、この三爻が学問に出たとき、「大きな目標は一旦置いておいて今できる範囲の学びを丁寧に続けることが大切」って読むの。身近なことから一歩一歩積み上げていくことで、やがて制約を超えられるわ。

「係遯」——縛られた状態でも、身近な学びを守ることには吉がある。今の制約を受け入れて、その中で最善を尽くして。

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天山遯 九三を旅行でどう読むか

制約があって思うように行けない

小凶

今は遠い旅より、身近なところへの小旅行が吉よ。縛りの中で楽しめることを探してみて。

「臣妾を畜うに吉」——身近な範囲の楽しみを大切に。

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天山遯 九三を待ち人でどう読むか

縛られている。もう少し時間がかかる

小凶

待ち人はすぐには来られない状況にあるわ。何かに縛られているのね。もう少し時間がかかるけれど、誠実に待ち続けることで必ず来るわ。

縛りが解けるまで、静かに待って。

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天山遯 九三を失せ物でどう読むか

身近な場所をもう一度探して

小凶

なくしたものは、遠くではなく身近な場所にあるかもしれないわ。「臣妾を畜うに吉」——身近なところに吉がある。今いる場所の周囲をもう一度丁寧に探してみて。

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天山遯 九三を引越し・転居でどう読むか

制約があって動きにくい

小凶

今の状況では引越しに制約があって、思うように動けないかもしれないわ。縛られた退き方——無理に進めず、制約が取れるまで待つことも一つの選択よ。

焦らず、時機を待ってから動いて。

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天山遯 九三を訴訟・争い事でどう読むか

大きな争いは無理。身近な範囲で対応を

小凶

今の状況では大きな争いをする余力がないわ。「係遯」——縛られた状態での無理な争いは疲弊を招くだけよ。身近な範囲で、できることをやっていくことが最善よ。

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