易のいろは

第39卦・すいさんけん

水山蹇 九三

山と水が前を塞ぐ障害の卦。正面突破より迂回・仲間・助けを活かして乗り越える。

卦のかたちを知る

今回の爻の位置この爻の位置

上卦(外卦)坎 水・険難・陥穽

  1. 上六
  2. 九五
  3. 六四

下卦(内卦)艮 山・静止・止まる

  1. 今回の爻この爻九三
  2. 六二
  3. 初六
水山蹇の六爻を上から上爻、初爻の順に示しています。

原典を読む

水山蹇 九三の爻辞

原文

往けば蹇し。来たれば反る

読み

ゆけばけんし。きたればかえる

現代の言葉で捉える

水山蹇 九三の現代語訳

進もうとすれば障害がある。戻れば本来の仲間のもとへ帰れる

易の仕組みから理解する

なぜ水山蹇 九三をこのように読むのか

一

九三という位置

九三は下卦・艮(山)の上爻。前方は坎(水)の障害。進もうとすれば蹇に遭うが、引き返せば内卦の仲間(六二・初爻)のもとへ帰れる。外への前進より内への帰還が本来の道となる位置。

二

この爻が象徴するもの

内に喜ぶ

進めば蹇、戻れば仲間のもとへ帰る平の象

三

水山蹇 九三の詳しい意味

「往けば蹇し」——前に進もうとすれば障害がある。「来たれば反る」——引き返せば、本来いるべき場所・仲間のもとへ帰れる。「反る(かえる)」は本来の場所への回帰を意味する。

九三は蹇の卦で唯一の陽爻が下卦にある位置。内卦(艮・山)の上爻にあり、上を向いても坎(水)が待ち受けている。進めば障害、しかし戻れば六二・初爻という「本来の仲間」のもとへ帰れる。

象伝には「往けば蹇し、来たれば反る——内に喜ぶ」とある——引き返すことで内(仲間・本来の自分)のもとへ帰り、内側に喜びが生まれる。外に向かわず内に帰ることの喜びが示されている。

神龍易子の深い読み

あなた、今進もうとしているけれど、なかなかうまくいかない状況にいるのよね。水山蹇の九三はね、「往けば蹇し——来たれば反る」という爻よ。進めば障害、でも戻れば本来の仲間のもとへ帰れるの。

ここでのポイントはね、「反る(かえる)」という言葉の深さよ。外に向かって頑張ることより、本来の自分がいるべき場所・大切な人たちのもとへ戻ること——そこに内側の喜びがあるの。今は外ではなく内を大切にして。

九三のキーワード

  • 本来の仲間への回帰
  • 内に帰る喜び
  • 外より内へ
  • 前進は蹇
  • 引き返す決断
  • 仲間のもとへ
  • 艮山の上爻

爻の変化を学ぶ

九三が変わると生じる卦:水地比

これは今回の結果に別の吉凶を加えるものではなく、この爻が変化した場合に生じる卦を示す易学的な深掘り情報です。

水地比すいちひ・第8卦
親密に結びつく卦。信頼できる中心人物のもとに集まり、互いに助け合うことで吉を得る。

爻から卦全体へ

水山蹇という卦をもっと知る

山と水が前を塞ぐ障害の卦。正面突破より迂回・仲間・助けを活かして乗り越える。

水山蹇の卦辞

蹇は西南に利し。東北に利しからず。大人を見るに利し。貞なれば吉

けんはせいなんによろし。とうほくによろしからず。たいじんをみるによろし。ていなればきち

蹇は西南(平易な道)に利し。東北(険しい道)には利しからず。大人に会うに利し。正道なれば吉

蹇(けん)——足が不自由
一歩進もうとすると、また別の障害が現れる——それが蹇の状況です。しかし「不自由」は「不可能」ではありません。歩みを遅らせながらも、前には進めます。

西南に利し——迂回の智慧
険しい直路より、遠回りでも平易な道を選ぶ賢さ。プライドより実利を取る——蹇の時代の現実的な選択です。

大人を見るに利し——助けを借りる勇気
蹇の時代は一人で抱え込まず、経験者・信頼できる人の助けを求めることが必要です。助けを求めることは弱さではなく、状況を正確に読んだ知恵です。

水山蹇(すいさんけん)は、易経・六十四卦の第三十九卦です。上卦に「坎(☵)」水、下卦に「艮(☶)」山を配します。前は険しい水(坎)、後ろは険しい山(艮)——どちらを向いても障害がある、足が不自由な状況です。「蹇(けん)」は「足が不自由・歩みが滞る」を意味します。

「西南に利し、東北に利しからず」——西南は平らかな地(坤の方向)、東北は険しい山(艮の方向)。つまり「険しい方向に真っ向から挑むな、平易な回り道を選べ」という指針です。正面突破より迂回・協力・助けを借りることが蹇の智慧です。

「大人を見るに利し」——今は一人で何とかしようとせず、経験ある人・信頼できる人の助けを借りるべき時です。蹇は孤立無援で進む卦ではなく、人の助けを素直に受け入れることを求めます。

この卦が示すのは、今は障害が多い時です。しかし一歩ずつ、迂回しながら、人の力を借りながら進んでください。蹇は必ず解(第四十卦)へと続きます。

神龍易子と読む 水山蹇

あなた、水山蹇を調べているのね。「障害が前にある」卦よ。でもね、蹇は「乗り越えられない」とは言っていないわ。

前は険しい水、後ろは険しい山——どこを向いても行く手が阻まれる状況ね。足が不自由な象よ。

易のアドバイスはね、「西南に行け」——険しい方向に正面から挑まず、平易な迂回路を選べ、ということ。意地を張らなくていい、プライドを捨てて回り道を選ぶことが、蹇の時代の最善の策よ。

六二の爻辞「王臣蹇蹇。身のためにせず」——王の臣として、自分のためではなく王のために障害を乗り越え続ける。

これはね、蹇の時代に最も美しい生き方を示しているの。困難な状況でも、自分の利益のためでなく、大きな使命のために歩み続ける——その誠実さが蹇を貫く力になる。

上六「往けば蹇し。来たれば碩し。吉。大人を見るに利し」——進もうとすると障害があるが、(仲間のもとへ)戻ってくれば大きな成果がある。吉。今は仲間・助けてくれる人のところへ戻る時よ。一人で突き進もうとしないで。

水山蹇のキーワード

  • 障害
  • 足が不自由
  • 前に進めない
  • 迂回
  • 助けを借りる
  • 険しい山と水
  • 蹇難
  • 一歩ずつ

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水山蹇 九三を全体運でどう読むか

外より内へ帰る時。本来の仲間・場所への回帰が吉

平

あなた、今外に向かって一生懸命進もうとしているけれど、うまくいかない感じがあるのよね?

わたしはね、水山蹇の九三に「往けば蹇し——来たれば反る」を見るの。今は外に向かうより、内(本来の場所・仲間)へ帰ることが正しい動きよ。

「反る」というのはね、負けじゃないの。本来自分がいるべき場所、大切にすべき人たちのもとへ帰ること——それが今の吉の形よ。

外ではなく内へ。本来の仲間のもとへ帰ることで、内側に喜びが生まれるわ。

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水山蹇 九三を恋愛でどう読むか

外の刺激より本来の縁を大切にする時

平

あなた、新しい出会いや刺激を求めて動いているのよね?でも、今は少し立ち止まってほしいの。

わたしはね、この爻が恋愛に出たとき「来たれば反る」を感じるの。今の時期は外に向かうより、本来の縁・大切な関係を見直す時よ。

外に新しいものを求めるより、もともとの縁・本来の関係の中に大切なものがあるの。そこへ戻ってみて。

内に帰ることで、本当に大切な縁が見えてくるわ。

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水山蹇 九三を縁談・結婚でどう読むか

遠くより近くの縁を見直す時。本来の縁が結ばれる

平

縁談や結婚のことで、遠くばかり見ていないかしら?

わたしはね、この爻が縁談に出たとき「来たれば反る」を感じるの。遠い縁より、本来の仲間・近くにある縁の中に結婚の相手がいる可能性があるわ。

外に向かって探し回るより、一度立ち止まって身近な縁を見直してみて。そこに大切なものがあるかもしれないわよ。

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水山蹇 九三を仕事・就職でどう読むか

外に向かいすぎず本来の役割・仲間に戻る時

平

あなた、仕事で新しいことや外の可能性を追いすぎていないかしら?

わたしはね、この爻が仕事に出たとき「往けば蹇し——来たれば反る」を感じるの。外に向かいすぎることで、本来の強みや仲間から離れていく時よ。

一度立ち止まって、本来の役割・本来の仲間のもとへ戻ること。そこに内側の喜びと、次の道が待っているわ。

外より内へ。本来の場所に立ち戻ることが、今の仕事の正道よ。

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水山蹇 九三を金運・財運でどう読むか

外への投資より手元を見直す時。内を固めることが吉

平

お金のことで外に向かいすぎていないかしら?新しい投資や遠くのチャンスを追いすぎている気がするの。

わたしはね、この爻が金運に出たとき「来たれば反る」を感じるわ。今は外に向かうより、手元を見直し、内を固めることが吉よ。

近くにある確かなものを大切にして。外の華やかさより、身近な堅実さに価値があるわ。

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水山蹇 九三を健康・病気でどう読むか

外に無理して出るより静養が大切な時

平

あなた、体の調子が今ひとつのときでも外に出て頑張ろうとしていないかしら?

わたしはね、この爻が健康に出たとき「往けば蹇し——来たれば反る」を感じるの。今は外に無理して出るより、内(自分の体・休息)へ帰る時よ。

家でゆっくり休んで、体を本来の状態に戻すこと——それが今の健康の正解よ。

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水山蹇 九三を家庭・家族でどう読むか

外より家庭・仲間のもとへ帰る時。内の喜びがある

平

家庭のことで外ばかり向いていないかしら?

わたしはね、この爻が家庭に出たとき「来たれば反る——内に喜ぶ」を感じるの。外ではなく、家庭・家族のもとへ帰ることで内側の喜びが生まれる時よ。

外の用事を一旦置いて、家族のもとへ帰ること。それが今の家庭の吉よ。

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水山蹇 九三を学業・受験でどう読むか

基礎・本来の学び方に戻る時。内を固めることが力になる

平

勉強で、新しい方法や外の情報を追いすぎていないかしら?

わたしはね、この爻が学問に出たとき「来たれば反る」を感じるの。今は外に向かいすぎず、基礎・本来の学び方に立ち戻る時よ。

地道な基礎力の積み重ねに戻ること。それが今の学問の正道よ。

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水山蹇 九三を旅行でどう読むか

今の旅行は蹇あり。帰途・近場の方が吉

平

この時期の旅行はね、「往けば蹇し」の象よ。遠くへ向かうより、近場または帰途を選ぶ方が吉よ。

無理な旅行より、本来の場所へ帰ること——それが今の蹇の智慧ね。

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水山蹇 九三を待ち人でどう読むか

相手は今は来られない。でも戻る方向にある縁

平

待っている人はね、今は外に向かっている状況にいるの。でも「来たれば反る」——引き返す流れの中にいるわ。

今すぐではないけれど、本来の縁に気づいて戻ってくる可能性があるわ。

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水山蹇 九三を失せ物でどう読むか

元の場所・近くに戻ってくる可能性がある

平

失ったものはね、遠くへ行ったのでなく「来たれば反る」——本来の場所の近くにある可能性があるわ。

元あった場所・近い場所をもう一度丁寧に探してみて。

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水山蹇 九三を引越し・転居でどう読むか

今の移転先より本来の場所に近い選択が吉

平

引っ越しや移転のことはね、「往けば蹇し——来たれば反る」の象よ。今は遠くへ移るより、本来の縁がある場所・近い場所を選ぶ方が吉よ。

遠くへ向かいすぎず、本来の縁のある場所を大切に考えてみて。

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水山蹇 九三を訴訟・争い事でどう読むか

今は争いを続けず引き下がる方が吉。和解の道へ

平

争いごとはね、この時期「往けば蹇し——来たれば反る」の象よ。争いを続けても障害が重なるだけよ。

一歩引いて、本来の関係に戻ること——和解・話し合いの方向を探すことが、今の正道よ。

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