易のいろは

八卦の一つ・水を表す坎

坎(かん)とは

坎(かん)は、真ん中の一本が陽爻、上下が陰爻の八卦で、水を象徴します。『説卦伝』では「陷」、落ち込むこと・険しさと説明されます。

坎かん・水

坎の三爻の形

下から上へ、陰・陽・陰と読みます。切れ目のない線が真ん中にあり、その上下には切れ目があります。中央が陰の離と並べると、線の種類がすべて反対になっています。

下から読む順:陰・陽・陰

一本の爻を、下から上へ読みます。

水を表す坎と「陷」

『説卦伝』は坎を水に対応させ、卦名を「陷」と説明します。『周易正義』の注疏は、水が険しいくぼみにあることと結びつけています。このページでは「落ち込むこと・険しさ」と表しています。ここでの「落ち込む」は、気分の落ち込みを診断する意味ではありません。

出典:『説卦伝』第七章・第十一章。説明は『周易正義』説卦巻九之七を参照。

三爻の八卦と六爻の卦を分けて読む

坎為水は、上卦も下卦も坎でできた六十四卦の一つです。坎を含むだけで結果を凶と決めず、六本全体の卦と、読む対象の爻を確かめます。

第29卦 坎為水(かんいすい)を読む

『説卦伝』に見られる対応

『説卦伝』には、八卦を家族・身体・動物などに対応させる記述があります。以下は、その中の代表的な対応です。自然界や人間を象徴的に捉える古典の表現として読みます。

『説卦伝』では、坎を家族では中男、身体では耳、動物では豕に対応させています。「中男」は真ん中の息子、「豕」は豚を指します。身体の対応は古典の象徴であり、病気や健康状態を判断する情報ではありません。

家族
中男(真ん中の息子)
『説卦伝』第十章
身体
耳
『説卦伝』第九章
動物
豕(豚)
『説卦伝』第八章

方位や五行を調べるときは

八卦の方位は、先天八卦・後天八卦など、どの配置を見るかによって異なります。五行との対応も、八卦の三本の線とは別に、使われる体系を確かめて読む情報です。まずは形と代表的な自然象を押さえ、全体の比較は「八卦とは」で確認してください。

八卦全体の象徴を比べる

坎と六十四卦の関係

坎を上卦に持つ六十四卦は八つ、下卦に持つものも八つあります。上が坎・下が離なら水火既済、上が離・下が坎なら火水未済です。同じ水と火の組み合わせでも、上下の違いで卦名が変わります。

上卦は六本のうち上の三本、下卦は下の三本です。上下が同じ八卦の卦は両方の一覧に入るため、二つの一覧の重複を除くと15卦になります。それぞれの卦の言葉は、リンク先の解説で読めます。

陰陽を反転して比べる:坎と離

三本の位置を保ったまま陰と陽をすべて入れ替えると、もう一つの形になります。二つを並べて違いを確かめてみましょう。

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